2005年8月30日 (火)

かき氷の魔法

4344010140藤井孝一著『かき氷の魔法―世界一短いサクセスストーリー』

週末起業の藤井孝一さんが書かれた絵本です。

子供にビジネスの世界を理解させるために書かれた本だと思います。そういう意味で藤井さんの意欲的なチャレンジではないでしょうか。しかし、子供一人で読ませるにはちょっと勇気のいる本です。

お話の内容は、オリジナルのかき氷シロップを作った小学生が、商売をして小遣いを稼ぐというものです。
単に、かき氷を作りました。近所の子供に買ってもらいました。という内容でなく、そこにはお父さんからの出資、労働争議、ライバルの出現など、現実の起業を想定したハプニングが次々と起こる、ちょっとした成功物語です。この辺が、ビジネスマンが書いた大人のための絵本という印象を受けます。

『金持ち父さん貧乏父さん』『イヌが教えるお金持ちになる知恵』を彷彿させるストーリー展開なので、この手の本が好きな方には気持ち良く受け入れられる本です。
漢字にはルビがふられ、文章は短く、きちんとした絵本の形式になっており、子供が一人で読むことができます。
しかし、初めて読むときには、子供にきちんとした説明のできる大人が必要になると思います。

この経営コンサルタントの書いた絵本は、絵本という観点だけでとらえると、ちょっと物足りない感じで、ある種危険です。話がおそらく現実的過ぎるからでしょうか。
「お父さんが出資してあげるから、出資した額よりも多くして返してくれよ」というお父さん像は、どうなんだろうかとも思います。私の頭が固いのかもしれませんが、子供の世界の中だけで物語が完結できなかったのだろうか。もしくは、父親でない第三者の介入があった方が、子供に与える影響はいい様な気がしました。
そんなこんなで、ビジネスに興味のない親からすれば、ちょっと危険な本ではないでしょうか。こういう感覚でお金や仕事を捉えている親ばかりではないと思いますので。

あきらかに起業家の親が、子供に読んで聞かせることをねらって書かれた本ということで、小学校の図書室にはちょっと、置きにくい本であることは間違いないと思います。(私は、いつかこの本が学校推薦図書になることを願う一人ではありますが...。)

まあ、絵本という観点で読むのではなく、藤井さんの意欲的なチャレンジとして受け入れたいと思います。(でも1300円は高いかな...。)

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2005年8月12日 (金)

豊かになれる仕事 貧しいままの仕事

4897795567久保雅文著『豊かになれる仕事 貧しいままの仕事―1時間で気がつく21世紀の賢い生き方』

いやー、あんまり儲からないので、いい儲け話のネタでもないかなと、この本を手にしました。
しかし、私の意に反して、儲け話はまったく載っていませんでした。心構えの本でした。

「サラリーマンを辞めて、豊かに生きましょう」という本です。

この手の本、多いですね。最近の流行ですかね。
この本の著者のことは、まったく知りませんでしたが、どうやら、ネットワーク・ビジネス推進派の人のようですね。

この本の中で著者は、サラリーマンを江戸時代の士農工商でいう、農民だと称しています。つまり、自分の労働力を切り売りし、他人のために奉仕する可愛そうな存在だということです。
資本主義の社会では、資本を投下したものだけが豊かになれて、リスクをまったく冒さない労働者は決して豊かになれないと断言しています。
この手の考え方はもはや一般的になりつつあると思います。金持ち父さんが広めた考え方ですが、あまり本を読まないレベルの人たちにとっては新鮮かもしれませんね。この論理にショックを受ける人たちも、まだまだ多く存在するような気もします。

これからの世の中、リスクを冒す勇気のない人は豊かになれない。だから、まずは、自分で資本を出して自営業者になりましょうと、著者は強力に奨めています。
しかし、なんか最後の結論に違和感があるんですよね...。
さりげなくですが、ネットワーク・ビジネスをもっともうまみのあるビジネスのように紹介しているところに違和感を感じてしまいます。確かに言っていることには納得できるし、論理の飛躍もそんなに無く、自然な主張だと感じます。
しかし、ちょっと違和感のある結論なんですよね...。

思考というものは必ず他人の影響を受けている。すべての人間が他人の考え方に影響を受けて、自分の考え方を決めている。その考え方によって、人生は決まる。
ほとんどの人間は、なりたくない人間の考え方で自分の考え方を決める。それは、なりたくない人間の方が周りにたくさん存在しているからだ。なりたいと思う人間が1人に対して、なりたくないと思う人間が100人いるのだ。
なりたくないと思う人間の考え方を、繰り返し、繰り返し聞かされると、その考え方に洗脳されてしまう。意識的に自分が憧れる人間に寄っていくようにしないと洗脳されるぞ。

ちょっと、アレンジしましたが、こんなような内容の章があります。
なんかちょっと、危機感煽りすぎのような気がしませんか。

まあ、現実を直視して、世の中のシステムをよく理解して、自分らしく生きるために時にはリスクを冒す勇気を持って生きましょう。それが豊かな生き方ですよ、という提言は素晴らしいと思います。
しかし、行き過ぎると何かの勧誘のような感じになりますよね。

私が素直でないだけですかね...。

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2005年7月30日 (土)

きっと、よくなる!

476319531X本田健著『きっと、よくなる!』

本田健さんって、やっぱりバランスのいい人だと思います。

このバランスの良さが多くのファンを魅了するポイントなんだとあらためて思いました。どうやってこの若さで、このバランスを身につけたのだろうと思ってしまいました。
若い頃からずっと、自分と真剣に向き合い、「自分らしさ」や「本当の幸せ」ということを追い求めた結果、このバランス感覚を身につけたのでしょう。

今回のこの本は、エッセイ集のような形をとっています。ブログのような形式で2~3ページのエッセイで構成されています。
実は、私はこういう形式の本が苦手です。だいたい途中で飽きてしまうのですが、この本は、テーマが明確なため次へ次へと気持ちが行き、途中で飽きることなく、むしろどんどんのめり込むような感じで読了しました。

特に今回は「人間関係」に関する洞察が深いですね。
ビジネス書の場合、「人間関係」というとどうしても、仕事がらみ、上司や部下その他の人脈といった関係が取り上げられます。
本田さんの場合は、どちらかというと家族、特に夫婦の関係を大切にしているのがわかります。
それは、ちょっとナーバスなくらいに大切にしている感があります。
おそらく本田さんの離婚という経験が大きな影響を与えているのだろうと思います。しかし、素晴らしいことはその離婚ということと真剣に向き合い、そうなった原因を自分の内部に発見していることだと思います。

本田さんの「幸せ」についての考え方は、「自分らしさ」の発見に帰結します。そして、「仕事」「お金」「人間関係」など人生を豊かにするための要素について、それぞれ深い洞察があります。そして、それぞれが密接に関連し合い、どの要素がかけてもバランスを崩してしまうと教えてくれます。

今の状況になんとなく「幸せ」を感じられないという人は多いと思います。(私もご多分にもれず、その類の人間です。)しかし、何故そう感じるのかを真剣に考える人は少ないと思います。いろいろと思い悩むだけで、自分を変える努力まで行きつかず、日々悶々として過ごす。考え方の習慣を見つめ直すことなく、状況は変わっていかない。

本田さんの本を読むと、自分がどの分野から逃げていたのかがわかります。(私は家族との関係から逃げ回っているような気がします。)そして、その分野に関する考え方の習慣を変えはじめたときに、「自分らしさ」を真剣に考えはじめ、人生全体のバランスが取れてくる。

『きっと、よくなる!』このタイトルはダテではないと思います。

自分ときちんと向き合い、逃回っていた分野を知る。
そうすれば、人生は「きっと、よくなる!」はずです。

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2005年7月28日 (木)

お金の女神に好かれる15の条件

4408321915見山敏著『お金の女神に好かれる15の条件』

考え方の習慣って本当に大切だな、と思います。

この本は、メルヘンタッチで書かれたとっつきやすい本です。
ロバート・キヨサキ、本田健、ボード・シェーファーなどの「お金と幸せ」についての考え方と完全に一致する内容ですので、この手の人たちが好きな方には安心して読める内容です。

「お金と幸せ」についてのテーマの本を読んでいていつも思うことは、「まるでお金って生き物みたいだ」ということです。実際、書き手の方々が皆同様にそう思わせるように書いています。つまり、「お金の特性を知る」という部分がそう思わせるのだと思います。

「お金」は実際、生き物ではないし、ただの道具でしかないのに、何故そう思えてしまうのか。
やはり、取り扱う人間自体の感情がそこに表現されるからなのでしょう。
「お金」との付き合い方、つまり「お金」を取り扱う人の習慣が「お金」の流れを決めているということだと思います。「お金」のことを考える時の人の感情って本当に様々ですよね。普段はなるべく考えないようにしているというのが、本音だと思いますが、そうすると「お金」って増えないんですよ。(シミジミ...)

「お金」を有意義に使い続けることが増やすコツなんだと多くの人が言います。

「有意義に使う」ということを日常的に考える習慣が身についている人が少ないということですね。

全体に派手さのない本ですが、内容的には非常に共感できるものでした。
ストーリー仕立ての構成もとっつきやすく、章毎に入る見山氏の解説も好感が持てる内容で効果的だと思います。読んでいるうちに本当に「お金の神様」が存在しているという感覚になり、誰かに守られいるという安心感に包まれる、いい雰囲気の本です。

見山氏はネットワーク・ビジネス系の本をたくさん書かれている人のようですが、この本ではそれ系の話は全くでてきません。ネットワーク系に抵抗のある人にもお奨めできる一冊です。

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2005年7月 8日 (金)

ユダヤ人大富豪の教え

4479790764本田健著『ユダヤ人大富豪の教え』

メジャーどころの一冊です。

やっぱりこの本が、本田健さんの代表作だと思います。
この本の功績は、成功法則本を“胡散臭い”と思うレベルの一般の人たちにも、きちんと読まれて、それなりの評価を得たことだと思います。この本を入り口として、成功法則本を読み始めた方も多いのではないでしょうか。

本田健さんの主張は、一貫しています。
「人生と正しく向き合い、自分で自分を幸福にしていく心の強さを持つ」ということです。
そのために必要なことを勇気だと言います。流される生き方は一見、楽に感じますが、そこに充実感が伴わないことに気づく時が必ず来ます。人生のどこでどういう勇気を持つかということが大切なんだと教えてくれています。
本田健さんの教えの中には、潜在意識とか脳の活用法などということが出てきません。この辺が、その他の成功法則本と一線を画しているところです。結局それが、本田健さんをここまでメジャーにした要因だと私は思っています。

成功法則の根本は自分の可能性を信じることです。だから多くの成功本は、人間の頭脳の可能性とその活用法を説くのです。しかし、その領域での見解が賛否両論を生んでしまいます。信じる、信じないの世界に突入してしまうからです。
「目標を紙に書くと達成する」
「魔法の呪文を朝晩、声に出して唱えなさい」
信じられない人には、絶対信じることのできない領域になっていますよね。

おっと、本の紹介をまったくしていませんが、今更私が内容を紹介することもないですね。とりあえず私が言っておきたいのは、この本の成功の影にマーク・フィッシャー『成功の掟』ありきということです。

最後に、この本の帯の文句を引用します。
「君は必ずたくさん失敗する。でも、要はその失敗からどれだけのことを学んで、カムバックするかだ。自分でダウンを認めない限り、人生のゲームに負けない。これだけは覚えておくんだ。何回ダウンしても、必ず立ち上がれ。君には、どんな失敗からも学ぶことのできる知性と、そこから立ち上がる勇気がある。」

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2005年6月29日 (水)

そろそろ、本気でお金持ちになってみませんか

4794213026ボード・シェーファー著『そろそろ、本気でお金持ちになってみませんか』

いろいろな方のブログで成功法則の本が紹介されていますね。
自分がこういうブログをやっていると、以前にも増してそういったテーマのブログを数多く見てしまうのですが、ボード・シェーファーの本はほとんどの方が『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』を紹介していますよね。
確かに、『イヌが教える...』は名著です。本当に素晴らしい本です。私が漢字の読めない7歳の娘に「ちょっとづつでいいから読んでお金の稼ぎ方をマスターしなさい!」とプレゼントしてしまうほど良い本です。しかし、私はこの本の方を強くおすすめします。

以前紹介した『お金から自由になる法則』は、『バビロンの大富豪』の内容と非常にリンクした本でした。
この本は多くの人が読まれている『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』と内容が非常に似ています。つまり、サラリーマン・自営業の人はお金持ちになれる可能性が低く、企業家(ビジネスオーナーですね)、投資家、スペシャリスト(これは『金持ち父さん』は自営業に含んでいますが)が金持ちになりやすい職種であるという主張です。そして、現在の学校教育は金持ちになる方法を全く教えていないので、世の中に金持ちが少ない。12分の1の人しか金持ちでない!と言っています。

しかし実は、こういった論理は、私にとってはどうでもよくて(成功法則本を読み漁っている今の私にとってはということです。)大切なのは、ボード・シェーファーが金持ちになる直前には、やっぱり破産寸前だったということを知ったことです。

やっぱりそうなんですよ。
ロバート・キヨサキもボード・シェーファーも堀之内九一郎も神田昌典も杉崎仁志もみんな、みんな、みーんな、破産寸前(いや破産した人もいるだったのですよ。
こんなに勇気の出ることってありますか?
もちろん、破産してそのまま浮かび上がってこなかった人も世の中にはいっぱいいるでしょう。でも、這い上がってきた人がいるのも事実なんです。そのことを知り、今の自分のおかれている状況を悲観しないというのが本を読む醍醐味なんですよね。
得たい知識、得たいノウハウのために本を読むことも大切です。
しかし、先人がいかに苦労を乗り越えて成功したかという体験談に私は非常に価値を感じるのです。

うーん、今日も熱くなってしまったが、私は明日行動するための勇気を得るために成功法則本を読み漁ります。そしてブログを書きます。未知の世界に挑戦するために!(カッコイイ!)

今日も応援ありがとうございました。

毎日毎日どんどん良くなっていく!

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2005年6月21日 (火)

お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ

4569615147 邱 永漢 、糸井重里著『お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ』

お金のことを考えるのは、最近ちょっとブームだと思います。でも、なんでお金のことを考えなければいけないのだろうか?

生活を維持するためから始まって、それが叶うと少し贅沢を味わいたくなって、さらに贅沢になってみたいな考え方ってありますよね。際限が無いのかも知れない。でもそれじゃ、苦しいだけだって。

この本はお金のことというよりも、生き方をちゃんと考えさせてくれます。

邱さんが言ってます。
「苦しみだけを望んでいる人は、半端なことしかできないと思います」
「その苦しみは、幸せを求めている途中にあるからこそ楽しみなんだ」
そう、苦しむためにお金儲けをしている人は多いような気がします。
楽しむためのお金儲けをしたいなと真剣に思いますね。

邱さんの本を読んだことがありませんでした。これを機会に読んでみます。

いつも応援、有難うございます。

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2005年5月24日 (火)

お金から自由になる法則

4478630763 ボード・シェーファー著『お金から自由になる法則』

私の大好きなドイツ人、ボード・シェーファーの一冊です。
やっぱりこの人のお金と幸せに関する洞察は非常に深いです。
前出の『バビロンの大富豪』の引用と思われる箇所が多いですので、先にそちらを読んでおくとより理解が深まると思います。

『イヌが教えるお金持ちになるための知恵』は寓話形式で非常にわかりやすい本でしたが(まだ読んでない?絶対おすすめです。是非ご一読を)、この本も説得力のあるものすごく理解しやすい内容になっています。
成功についての本が多い中で、お金とのつきあい方が具体的に書かれている本は非常に少ないと思います。お金と幸せについての絶妙なバランス感覚は本田健の著作と共通するものがあります。
「やっぱりボード・シェーファーは日本の本田健だよなぁ」が私の持論です。本田健さんの世界が好きな人は一読をおすすめします。

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2005年5月22日 (日)

バビロンの大富豪

4906638090 ジョージ・S・クレイン著『バビロンの大富豪―「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』

この本はこの本自体が成功本というわけではないのですが、多くの成功者が参考にしている本として、ご紹介します。この本はおよそ70年も前に書かれたとは思えない輝きのある本です。
お金と幸せについて書かれた内容は、今の時代にもその新鮮さを失っていません。

バビロンの時代にはお金に支配されるということは文字通り奴隷に成り下がることであったそうです。(借金のかたに自分自身を売ってしまうという時代でした。)しかし、一度奴隷の身に落ちた人間でも、お金を自分のために働かせるようになった者は奴隷の身から逃れることができたようです。(並大抵のことではなかったと思いますが...)
これはまさに現代に生きる我々に多くの示唆を与えてくれます。前出の菊池英晃著『ザ・バイブル』の中で、「現代のサラリーマンは小作人と変わらない。いや、それ以下だ。」という発言がたびたび書かれていますが、この本から感じ取れることは、「現代のサラリーマンはバビロンの時代の奴隷だ。」ということです。この発言は、多くの語弊を生みますが、私が特に思うことは「自分が奴隷であると言うことを意識できていない奴隷は一見幸せな存在ではある。一度自由というものの本質を見た奴隷は地獄に落ちる。しかし、夢をあきらめない奴隷は、必ず自由と幸せを手に入れることができる」ということです。
現代人の不幸は、現実に自分を縛っている鎖が見えないことです。しかし、多くの情報から自分が縛られていることは意識している。なのに生存できるという短期的な安心感から見えない鎖を断ち切る勇気を持とうとしません。それが一番不幸な状態なのです。奴隷としての呪縛からの脱出を決意し行動したものは、必ず本当の自由と幸せを手に入れることができるのです。

私の大好きなマーク・フィッシャーも、ボード・シェ―ファーも、本田健も絶対この本の価値観に影響を受けているはずです。この本の考え方を実践できる者こそ、お金持ちのメンタリティーを手に入れられると信じてやみません。

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2005年5月20日 (金)

ザ・バイブル

4906638090 菊地英晃著『ザ・バイブル ビジネスで成功するための完璧なシナリオ』

ロバート・アレンの『億万長者入門』に触発されて読んだこの本は、ネットワーク・ビジネス関係者のバイブルです。

以前からこの本の存在を知っていましたが、ネットワーク・ビジネスに洗脳されるのではないかという不安で、読むことをさけていました。
最近、自分の中でネットワーク・ビジネスの評価が変わってきたので一読しましたが、ご安心ください。この本を読んでも、ネットワーク・ビジネスを始めたいとは思いません。むしろ、簡単ではないその成功の秘訣に、「安易に始めてはいけない!」という気持ちにさせてくれます。
ネットワーク・ビジネスの成功者は決して、ネットワーク・ビジネスを悪く言いません。それは当たり前のことです。自分が成功したビジネスを悪く言う人はいないのです。それはどんなビジネスでも同じです。失敗した人が悪い風評を言いふらすのでしょう。
この本の教えは、とらえ方一つで変わります。この本を読み、ネットワーク・ビジネスの是非を問うのはナンセンスです。むしろ、この本の中で繰り返し語られている成功の秘訣の中に、あらゆるビジネスに共通する普遍性を見出すことに価値があると感じました。
賛否両論の本だと思いますが、先入観を捨てて一読されることをお奨めします。

ちなみに私はいわゆるネットワーク・ビジネスに手を出そうとは微塵も思っていません。この本を読んでわかったことは、この手のビジネスは商品を売るというよりは、売り手を見つけるということがその活動の本質になっているということです。「素晴らしい商品を世に広めて社会貢献をする」という商売の本質がこの本でも常に語られていますが、この活動内容で本当にそのことは達成されるのだろうかという疑問があります。ネットワーク・ビジネスは人間関係をお金に替えるビジネスといわれる所以が本当に理解できました。

人間関係をお金に替えるビジネスが良いか悪いかということではなく、やりたいか、やりたくないかの問題です。とにかく私は他人の意見に左右されない人生を歩む覚悟です。(ちと、カッコ良すぎたかな...)

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2005年5月19日 (木)

億万長者入門

4906638090 ロバート・アレンの億万長者入門

かなりストレートな題名に私でも電車の中で読むのに気がひけましたが、そんな気持ちでは、成功おたくは務まりません。

『金持ち父さん貧乏父さん』と思想は全く同じですが、いかにお金を自分のために働かせ、権利収入を得続けるかという手法がこれでもかとばかりに繰り出されてきます。これほど具体的に書かれると全てやらなければならないという強迫観念に襲われます。
株式投資も不動産投資もネットワークビジネスも情報起業もインターネットビジネスもすべてやってみたくなりますが、一度に全部は不可能です。本で読むと簡単そうに思えることも実際に行動し始めると障害の多さにびっくりすることでしょう。

結局は「やっぱり頭のいい奴が最後には成功するんだな」ということ。自分が儲かり続けるプランをはっきりとイメージして、躊躇なく行動できるかどうか。正直なところ、時間をかけてちょとづつというところが現実的でしょう。自分のできることとできないことをきちんと見極めて、スピーディーに行動できることはすぐやり、時間のかかることはじっくり取り組む。そんな頭と体の余裕がやがては大きな富の流れになるということを感じ取りました。

この本を読んで「ネットワーク・ビジネスっていいかも知れない」と思ってしまった私の今後の行動はどうなるのでしょう?

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2005年5月18日 (水)

ワン・ミニッツ・ミリオネア

4906638090 ロバート・アレン、マーク・ヴィクター・ハンセン著『ワン・ミニッツ・ミリオネア――お金持ちになれる1分間の魔法』

何度も読み返す価値のある素晴らしい内容です。
右のページの物語の方は小説としての完成度も高いので、ワクワクしながら読むことができます。

右のページと左のページの内容が違うという構成に最初戸惑いましたが、2冊の本として割り切って一度読んでしまうと、そのコンセプトの緻密さに気づくことができ、著者のお二人の意図の深さに感動できます。

左右のページを分けて、2冊の本としても売られています。それぞれを購入し読むのもいいと思いますが、片方だけ読むことはお奨めしません。
やはりこの本は『小説篇』と『実践篇』のふたつの相乗効果が最大の狙いの本だと思います。『実践篇』の教えがあってこそ『小説篇』のストーリーの深さがより理解できます。『小説篇』だけ読んで「あー、面白かった」で終わってしまっては、著者二人の経歴があまりにももったいない気がします。

この本をこの構成にした著者二人の心憎い気配りを存分に感じることができれば、この本の教えを最大に生かすことができると思います。

私は、左手に輪ゴムをはめ続けてそろそろ1年が立とうとしています。そして、何か困難なことがあると心の中で「来たな!第一の障害。あと二つは障害があるはずだな。」と心に念じています。(効き目はまだまだですが...)

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