2005年9月 6日 (火)

大山倍達 わが空手修行

gazo-karate-oyama11大山倍達著『大山倍達 わが空手修行―青春と闘魂の記録』

我われの年代の人間にとって、大山倍達(おおやまますたつ)という人は、特別な人ですね。

『空手バカ一代』で知られる、この極真空手の創始者は、星飛雄馬や矢吹ジョーに並ぶ、時代のヒーローであったことに間違いありません。実在するこのマンガのヒーローは、決してマス・メディアの表舞台に登場することはありませんでしたが、多くの若者に、リアルな格闘技の世界の魅力を教えてくれた人です。かく言う、私も少年時代から格闘技は大好きです。

今回、ブックオフでこの本を見つけたときには、牛や熊と戦う“神の拳(ゴッドハンド)”の勇姿に心を躍らせていた少年の頃の熱い思いがよみがえってきて、手にとらずにはいられませんでした。
大山倍達の半生はもちろん『空手バカ一代』で熟知している私ですが、その人生の苦難の道を、本人がどう語るのかを知りたくて、ワクワクしながらページをめくっていきました。

一代で極真空手を全世界に広めた武道のカリスマの生涯は、予想通りの苦行の連続でした。自己の力、肉体の強さの限界に挑むために、ありとあらゆる荒行を自分に課していく。どうしてそこまで、求めねばいけないかのかと思うほど、自分の限界に挑戦していくのです。

圧巻は、自分の強さを試すために猛牛との戦いに挑んでいき、さらにはそれにもあき足らずヒグマとの戦いを企てる場面です。結局は、警察の介入により、熊との決戦は中止となるのですが、残した言葉がこれです。

人道的な立場から介入した警察当局の中止命令がなかったら、あるいは、私の片腕は、喰いちぎられていたかもしれない。しかし、私にはもう一本の腕があったのだ。熊が私の眼前で仁王立ちとなり、私の腕を喰いちぎろうとも、渾身の力をこめて振り下ろした私のもう一方の腕の一撃は、熊の急所、コメカミにめり込んで、頭蓋骨を叩き割っていたはずであった。その一撃は巨牛を殺した正拳よりも、さらに強烈な必殺パンチだったはずである。

この執念。たとえ片腕を喰いちぎられたとしても、なにがなんでも熊を倒したいという執念はどこから来るのだろうか。なんのためにその道を選ばねばいけないのだろうか。
人が自分に課す使命感というのはこれほどまでに、すさまじいものなのかと圧倒される思いです。

これに限らず、道を極めることのすさまじさがあらゆるところで語られるのですが、“昭和の三四郎”柔道王こと木村政雄の言にも驚くべきものがあります。
木村一人で50人を相手に稽古をした場面です。体力と気力の限界の極限を超えても、その状態を続けていると意識が回復に向かい、最後には始めの体調にもどる、いやそれ以上に元気になることができる、というのだ。木村はこれを称して「復元」と呼んでいるのだが、こんなことが実際の起こりえるのだろうか。

本当に武道を極める人たちというのは、どんな精神力を持って生きているのか、凡人には、はかり知れないものがあるのですが、この“超人”たる大山倍達も最後に人間らしい一面を見せています。

むろん私とて生身の人間であるから、これからもさまざまな不安や悩みを抱くことであろう。眠れぬ夜もあるに違いない。しかし、私は負けぬ。戦い続ける。人間は戦っている間は決して負けないのだ。あきらめた奴だけが負けるのだ。あるいは私が空手から学んだものは、この一言に尽きるのかも知れない。

あきらめきれない目標を持った人間は、強い。
不安や恐怖心を力に変え、普通の人には成し得ぬ、偉大な功績を残すことだろう。
しかし、そういう人にも弱い一面はあるのだ。未知の世界に挑むときには、自分にはできないのではないかという不安に襲われる。そして、あらゆる恐怖。それを克服するものは、「使命感」なのではないだろうか。

そんなことを確信させてくれる、偉大なる先人の言葉に感謝をしたい。

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2005年9月 2日 (金)

チーズはどこへ消えた?

459403019Xスペンサー・ジョンソン著『チーズはどこへ消えた?』

ミリオとネアさんのブログ「勇気ある選択」で紹介されているのを見て、久々に読んでみました。

なんか、新たな発見がいっぱいでした。
私がこの本を読んだのは、2001年の秋のことでした。あのアメリカでのテロ事件の直後でしたが、アメリカに研修旅行に行くことになっており、アメリカへ向かう機内でこの本を読んだのを記憶しています。

当時はサラリーマンでした。
ものすごく売れていたので、どんな内容かを知りたくて手にしたのですが、当時の感想は「なるほどね」というものでした。おそらく私は、この本の恩恵を受けなかった一人だと思います。
私は当時、あるステーキレストランチェーンに勤務していたのですが、帰国してみると、国内初の狂牛病感染牛が発見され、会社の業績がすごいことになっていました。まさに「売上げはどこへ消えた?」の状態だったのに、この本の教訓と自分の状況を重ね合わせて考えるということはしませんでした。

今だから思うのです。
「あれはシンクロニシティだったんだ!学びのチャンスだったのだ!」ということを。
しかし、世の中の変化に対して受身であり、否定的であった私にとっては、それは突然起きた不運な出来事にしか感じることができず、自分の行動を大きく変化させることはできませんでした。

昔話に終止してしまいそうなので、この本の内容に少し焦点を当てると、この本は、いろんな方がいろんな風に解釈して、教訓を得ることのできる名著だと思います。
私の今回の感想は、「ものごとはシンプルに考えるべし」です。
単純に考えれば、スムーズにうまく行くことも、複雑に考えすぎるがあまりになかなか進行しないということが多いということです。

「小人のヘムとホーも過去の経験から得た教訓と思考による方法をとっていたが、複雑な頭脳にたより、もっと高度な方法をつくりあげた。二人はうまくいったときもあったが、強力な人間の信念と感情がものの見方を鈍らせてしまうこともあった。そのため迷路の中で生きるのがいっそう複雑で難しいものになった。」

この一文には、ちょっとドキッとしました。
この本の中で最も印象的な言葉、「もし恐怖がなかったら何をするだろうか?」という質問の必要性も、この複雑に考えることから派生しているのでしょう。
単純な方法でうまくいくはずだという確信があれば、人は恐怖を感じることは少ない。複雑に考え、失敗を予測するから、恐怖が増大してしまうのです。変化を恐れることは、少ない情報の中で、ものごとを複雑に考えることから始まります。かといって、闇雲な勇気がいつでも良いとは限りません。(私はいつでも無謀な選択をする困り者ですが...。)
結局は、そのバランス感覚をどう身につけるのかが、一つの成功の秘訣ということになるのでしょう。

私の場合、サラリーマン時代に読んだときよりも今回、100倍以上の教訓を得ることができました。
変化に対して勇気がもてるかどうかは、自分の生き方に対しての責任を持てるかどうかだと思います。誰かに頼る依存した生き方をし、重大な決定事項はすべて他人任せにするスタンスの人間は、いつでも変化に対して臆病なのです。
自分の過去の姿を思い出すことにより、いろんな思いが湧きあがってきました。

昔読んだ本を読み返すということの意義を感じたひと時でした。
ミリオとネアさん、どうも有難うございました。

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2005年8月28日 (日)

聖なる予言

4042693016ジェームス・レッドフィールド著『聖なる予言』

最近、しばらくこの本と格闘していました。

『人生の意味』を読んだ人ならば、必ず読みたくなるのがこの本だと思います。(こちらを読んで、『人生の意味』を読んだ人の方が多いかもしれませんが...。)

この本は、南米ペルーで発見された古代文書に記されていた9つの知恵を発見するための旅に出かけるアメリカ人青年の奇妙な体験と心の成長を記したスピリチュアル・フィクションです。このスピリチュアル・フィクションというのが私にとっては非常に新鮮でした。

この本の内容と感想をブログで語るのことは、非常に勇気あることだと思います。
何故なら、著者の言いたいことの意味をきちんと理解しているかどうかの自信が私にはないからです。テーマが非常に大きく、何をどう書いていいのかを、これを書いている今でも迷っています。間違った解釈、理解で感想を書いてはいけないという気持ちが大きいのが事実です。

一つだけ言えることは、「この本と出会ったのも、私の人生の中では偶然ではない」ということです。
何かに引き寄せられるように、この本を手にしました。しかも、この本の存在を知ったその日には、私の手元にこの本が現れていたのです。これを偶然と見過ごすことがきっと、私にとっては、人生の意味を解釈するチャンスを見過ごすことになるのだと思います。

この本を読みながら思っていたことは、今現在、私の身の上に起こっていることの意味をどう感じるかということばかりでした。
それゆえに本の内容、物語の進展に集中できなかったのが現実です。(実際、読了するのに一週間もかけてしまいました。)

自分の人生を振り返り、現在の自分の生き方の意味を問う。
そして、将来に向けて自分が何をなすべきなのかを考え続けるために、今、私の前にこの本が登場したのだと思います。

私にとっては、この本に登場する「写本」の一つ一つの教えが非常に重く感じられました。著者がというよりは、神とか宇宙とか呼ばれる大いなる存在が自分に何かを示唆してくれているような気分になっていたからです。

落ち込んでいた気分が、前向きに積極的になるのを感じています。時間をおいて、必ずまた読むべき本だと思います。(続編も、ガイドブックもきっと読んでしまうでしょう。)

偶然の一致、直感を手に入れるために、自己の精神性を高める努力を日々重ねていく覚悟ができる本として、紹介しておきます。

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2005年8月21日 (日)

魔法を信じてください

フライコミュニケーションズ企画『魔法を信じてください』

申し訳ないです。全然ビジネス書ではありません。グリーティングブックです。
だんだんネタ切れしてきたというのもあるのですが、是非とも紹介したい本なのです。

グリーティングブックなので、数ページの本です。
日常に秘められている奇跡と自分に対する信頼を思い出させてくれるメッセージが、世界各地の不思議な力を持つといわれるものや現象の写真とともに綴られています。
読んでいくうちに、固まった心が溶けていくような、がんじがらめになった心が開放されていくような気分になります。

あなたが あなたのすべてを必要とする人と 出会えますように

あなたがもし 奇跡を必要とするときは どこにいても 奇跡が あなたを見つけてくれますように

素敵なメッセージですよね。
頭で理解するのではなく、心で感じてください。

以前は、この手の本の良さにまったく理解を示さなかった私ですが、シンクロニシティと直感の重要性に目覚めた今、この本の価値がやっとわかるようになったということだと思います。

最近、自分の精神レベルが急激に上がってきているのを感じます。
こういう本を引き寄せることから、自分が抱える大きな問題が、突然解決するのも間近である予感を感じています。(祈りを込めて...。)

いつまでも手元に置いておきたいと思える本に出会ったことは事実です。

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2005年8月20日 (土)

17番グリーンの奇跡

4569604293ジェームズ・パターソン、ピーター・ドゥ・ヤング著 河合のら訳『17番グリーンの奇跡』

ブックオフで私が強力に惹きつけられた本です。
全然知らない著者に訳者。帯もなければ、まえがきもあとがきもない。まったく事前情報なしでしたが、どうしても読みたくなった本でした。私が惹きつけられたのは、やっぱりタイトルと装丁ですね。(オグ・マンディーノの著作をイメージしたんでしょう。)

とにかく読んでみました。

家庭と仕事、双方で深刻な問題を抱える50才の小心男、トラビス・マキンリー。
クリスマスの朝、一人近所のカントリークラブに赴き、駐車場に一番近い17番ホールから、なかばヤケクソでプレイをはじめる。そのホールのグリーンで、それまで自分のプレイの弱点であったパットに突然開眼し、そのまま神がかりなスコアでホールを回り続ける。
年明け、会社からレイオフを通告されたのを機に、心に決めていたシニア・トーナメントのツアー参加への挑戦をはじめる。そして、奇跡的な快進撃を続けていくのだが、それとは裏腹に、家庭の問題は深刻化し、妻のセアラからは離婚の意志が表明される。
最終的には...

という内容だったのですが、やっぱり自分探しがテーマの本でした。
解釈の問題かも知れませんが、私が今一番、関心のある問題、「生きる目的」「自分の使命」「天職」というテーマの本をまた、引き寄せたようです。これもシンクロニシティですね。本当に不思議です。

「自分の仕事を嫌っている男は、うちに帰っても男っぷりが落ちるもんだ。」

この言葉に、この本のテーマが凝縮されています。
経済的な理由や家族を養っていくという責任だけでやりたくない仕事をいやいやこなしている人間の末路を示唆し、本当にやりたいことで自分の使命を果たすことを目的に生きている人間の人生に対する充実感を非常にわかりやすく表現しています。

家庭を大切にするためという大義名分で自己を犠牲にしている人は、結果として周囲を不幸にしている。安定という妄想にとりつかれた人間は、結果として心の安定、平穏を手にすることはできない。
ということを表現するための小説であると私は感じました。(やっぱり、何を読んでも成功哲学に結び付けていますかね...。)

この小説を読んでいて私が思ったことは、「仕事を真面目に一生懸命やり続けた人間が成功するのではない。自分にとって勤勉に取り組む価値のある仕事を発見した人間が成功するのだ」という哲学です。23年間も、のらりくらりと広告代理店でコピーライターをやり続けた男が、「ゴルフを食い、ゴルフを眠り、ゴルフを排泄する」までにゴルフに打ち込むようになる。この熱心さを手に入れることのできた人間こそが、成功者としての階段を昇りはじめるのだと。

この著者は、ものすごく熱心なゴルフファンのようで、ゴルフのプレイの描写が緻密です。文章から著者のゴルフに対する愛情も伺えます。
もしかすると、ゴルフに執心することの正当性を表現するためにこんな小説を書いたのかもしれませんが(そんなことはないか)、人生の目的を見つけた人間の生き生きとした雰囲気が、よく表現されており、非常に好感のもてる作品です。

私はゴルフはやりませんが、非常に楽しく読むことができました。
登場人物たちの粋な会話やストーリー展開の巧みさなど、小説としての完成度も高いと思います。
小説として楽しめ、テーマに共感できる理想的な作品ですね。

どうやら、絶版のようです。手に入りにくいと思いますが、ゴルフファンを問わず、是非、一読してみてください。

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2005年8月16日 (火)

青空のむこう

4763002112アレックス・シアラー著『青空のむこう』

事前情報があって読んだ本ではありません。

オグ・マンディーノの『きっと飛べると信じてた』に装丁が非常に似ていたことと、帯に『十二番目の天使』をしのぐ感動の物語と書いてあったのに惹かれて、手にした本です。
ある意味、オグ・マンディーノが私に引き寄せた本だと言えます。

私の中での、最近のテーマは「自分らしさ」「本当の自分」「生きる使命」といったところです。自分でそういうテーマの本を探しているわけではないのですが、そういうテーマの本が私のもとに雪崩のように引き寄せられてくるのです。
このブログの最近の傾向を見ていただければ明らかだと思いますが、この発見が私にとっての今の「生きる命題」なのだと思います。

この本は、まさにそのテーマに即した本でした。

突然の事故で死んでしまった少年ハリーのお話です。死後の世界と死んだ人間の気持ちが少年の視点でロマンチックに、そして愉快に語られていきます。最終的には、心残りを解消し、平安な心のもとに輪廻転生に向かうというストーリーです。
死後の世界の話なので、すべて仮説が前提のお話ですが、仏教のもつ感覚と非常に近い宗教観で書かれていますので、日本人には受け入れやすい内容だと思います。

『十二番目の天使』ほどの感動はありません。しかし、複雑な気分になります。
生きているということが、どれほど貴重なことであるかと再認識します。
私が真っ先に考えたのが、自分の葬式のシーンです。自分の葬式の場面を思い描き、そこから自分の人生の目的、生きる使命を発見するという考え方は、自己啓発の本でよく語られていることです。しかし、現実的にこのシーンを思い浮かべることは、結構難しいと思います。カッコのいいこと、体裁のいいことばかりを思い浮かべてしまうのです。

この本は、少年の視点で書かれているため、口調が非常に軽く、読む人の気持ちを和らげる効果があるようです。その分、体裁ではなく本音で自分の生と死というものに向き合えるような気がします。

生きているということが非常に貴重なことであり、一日一日を無駄にしてはいけないという気持ちに素直になれる本です。そのぶん、生きている間に何を成し遂げるべきなのかという「自己の命題」に思考がスムーズに発展していけます。

重いテーマを軽い口調で、そして、さわやかに展開する著者の技量に感心しました。

もちろん、成功哲学の本ではありませんが、自分の内面を見つめるためのきっかけをくれる良書だと思います。

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2005年8月13日 (土)

幸せへの扉

4087733491アナ・クィンドレン著『幸せへの扉』

お盆休みなので、軽めの一冊です。

軽いと言っても、内容はしっかりしています。
ほんの少しの時間で読めると言う意味で、軽めの一冊です。

ジョン・レノンの『イマジン』の中の歌詞

「人生とは、ほかの計画をたてるのに忙殺されているあいだに起こっていること」

最近、いろんな本で目にします。この本の中でも紹介されています。
著者が伝えたいメッセージも、この言葉に集約されています。

お盆休みで、子供と一緒に過ごせるのに、頭の中は仕事のこと、お金の心配ばかり。そんな過ごし方はやめましょう。どんなに思い悩んでも、世の中の多くの人は、仕事をしていません。お盆が明けなければ、仕事は進展しません。(私の場合ですよ)

毎日に集中しましょう。
今こそがまさに人生であるという思いで、一日一日を大切にしましょう。

私たちは人生を、与えられた日々を、時間を、浪費しがちです。ときわぎの若草色の新芽や五番街の石炭色の輝き、子供たちの目の色、シンフォニーのうねりに注意をはらわずにすごしています。ともすると生きるのではなく、生存することだけになっています。

お盆休み初日。この本を手にしてよかった...と思います。

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2005年8月 9日 (火)

かもめのジョナサン

4102159010リチャード・バック著 五木寛之訳『かもめのジョナサン』

唐突に古典的なベストセラーでスミマセン。
何か意味があっての紹介ではありません。突然、読みたくなったのです。

私が子供の頃にベストセラーになった本であることは知っていました。親父の本棚の並んでいた記憶があり、タイトルはよく知っていましたが、読んだことはありませんでした。
先日、図書館で本を物色していたら、突然読みたくなったのです。どうしてかは分かりませんが、読みたくなりました。

読んでみて、その内容の深さに驚きました。いろんなことを思いました。
成功哲学に通じるものが表現されていると思うのは、私だけではないですよね。

生きるために飛ぶのではなく、飛ぶために飛ぶカモメ。
平凡なカモメとしての生き方を捨て、ただひたすらに「限界突破」にこだわりつづけるジョナサンの孤高な姿に、自分の可能性を信じ、非凡な成功を目指して、あきらめない成功願望者の姿を連想しました。

「生きることの意味や、生活のもっと高い目的を発見してそれを行う、そのようなカモメこそ最も責任感の強いカモメじゃありませんか?千年もの間、われわれは魚の頭を追いかけ回して暮らしてきた。しかし、いまやわれわれは生きる目的を持つにいたったのです。学ぶこと、発見すること、そして自由になることがそれだ!」

生きる目的に確信を得るのと引き換えに、群れを離れることになったジョナサンの前にメンターが登場!
このメンターがまたスゴイ。宇宙空間への瞬間移動ができてしまう。それを、教わるシーンでの、メンターの一言。

「まず、自分はすでにもうそこに到達しているのだ、ということを知ることことから始めなくてはならぬ...」

この教え、成功哲学愛好者なら「これだ!」という台詞ですよね。
映画『マトリックス』の一場面を見ているかのようなしびれる一言です。
さらに、飛行法の極みを体得したジョナサンは最後、弟子達とともに群れに真実を教えに戻るのですが、キリストさながらの奇跡を連発していきます。どこから見ても聖書の再現。

「カモメとは、自由という無限の思想であり、また<偉大なカモメ>のいわば化身であって、体全体が翼の端から端まで、きみらがそれと考えるもの以外のなにものでもないことを理解しなければならん」

こんな教えをくれるのです。ここまでくると悟りの境地です。

成功への第一歩は、まず自分が何者なのかを知ることだ。とよく言われます。
群れの中の平凡な存在として埋没するのではなく、自分は思ったことをやりとおすことのできる、世界で唯一の存在であることを知ることから始まるということです。
この本では、そのことがよーく理解できます。

何気なく読み始めた本でしたが、非常に感慨の深い内容でした。ちょっと、得した気分です。

何を読んでも成功法則と結び付けてしまう私の感性も、世界で唯一の存在なのでしょうか?

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2005年8月 7日 (日)

夫婦の掟

4062683342三田誠広著『夫婦の掟―妻に嫌われない方法』

昨日の『のち式「経営」クリニック』で学んだ、「家庭での人間関係を大切にする」ということを実践するためにこんな本を読んでみました。
私は今、かなり切実に家庭のことを気にしているということですね。

この本は、熟年夫婦いや熟年男性のために書かれた本です。
子育てが終わった頃に、妻に捨てられる男が急増するご時世、何故こんなことが起こるのかということと、どうすればそういったことが防げるのかということがわかりやすく書かれています。
まだまだ私には早い本だと思ってはいけません。あくまで生活が安定している多くのサラリーマンが対象の話であって、生活が不安定で、妻や家庭に日々不安を強いている人たちにとっては、「今まさに、取り組まなければならない課題なのだ」と認識すべきでしょう。(私の場合は特に...。)

この本で著者は、旦那が妻に嫌われていく理由は二つだと述べています。
一つは女性の更年期障害に起因するもの。生理的な原因つまりホルモンの失調などで、気分が落ち込み、うつ状態になるということです。
もう一つが、生きる意味の喪失。子育てのみを生きがいにしていた女性にとって、子供が巣立っていたあとの家庭に、生きがいを見つけることは困難なことらしいのです。
そんな熟年女性にとっては、妻を顧みない夫は、ただただうっとうしいだけの存在になるということです。

ここで感じることは、やはり仕事にひたすら打ち込む男というのは、妻の人生、妻が人として生きる価値観というものを本当に認めているのかという疑問です。
確かに、自分は妻のため、家庭のため、収入を確保するために精一杯で努力しているという論理があります。
しかし、それは本当に家族のためなのか。自己の人生に価値を見出すことが第一義で仕事に精を出しているのではないか。という疑問をもつべきなのです。

女性は、男性とは違う。
身体の構造が違うだけではなく、脳の構造も違うのです。女性は論理より感情を優先しがちだとういことです。男性は、いつも物事を論理的に理解しようとします。しかし、女性は心で物事をとらえるのです。
そのへんの根本的なことを理解せずに、つねに妻を納得させる正当な論理をかざしつづけても、妻を生き生きとさせることはできないということです。

私は、この本から大きな気づきをもらいました。

妻に「君は美しい!」と言える人間になると言うことです。

この恥ずかしい言葉はなかなか言えませんよ。
また、上っ面で言っても、喜んではもらえません。さらに、自分が嫌われていたらやぶへびになる言葉です。
この言葉が言えるためには、本当に妻が輝いている場面をきちんと見定められるように、いつも妻のことを意識し、妻を一人の人間として素直に認めること。そして、人生の価値観を共有すること。
この普段の心掛けが必要だと思います。

言葉で言うのは簡単ですが、難しい取り組みだと思います。ちょっとづつやっていきます。
手始めに、著者の教えの通り、妻に読んでいることを悟られたくないこの恥ずかしいタイトルの本を、しばらく机の上に置いておくことにします。
ちょっとは、意識と態度が変化していることに気づいてもらえれば、関係修復のきっかけになりますよね。

「家族の協力なくして、成功はありえない。」心に染みますね...。

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2005年8月 3日 (水)

23分間の奇跡

05460469 ジェームズ・クラベル著、 青島 幸男訳『23分間の奇跡』

私は、この本をどうして手にしたのでしょうか?

おそらく「奇跡」というタイトルの言葉に引かれたのです。「奇跡」の訪れを期待している自分がいるからこそ、この本を手にしたのだと思います。

読み始めてから、この本が、教育問題に関する本であるということに気がつきました。
内容はこんな感じです。

9時2分前。先生が泣いている。今日から新しい先生がやってくるのだ。お払い箱になった以前の先生は恐くてふるえていて、子どもたちもまた、その恐怖がのりうつってふるえている。
9時に新しくやってきたのは若い女の先生だ。香水のいい匂いがするその先生は、床の上に座って歌をうたってくれる。前の先生は間違えてばかりいたのに、この先生はクラス全員の名前をちゃんと覚えてきて、誕生日まで知っている。
そして、新しい先生はみんなが朝礼のときにする「こっきにちゅうせいをちかう……」ということを、それはなに?という。「ちかう……ってなんのこと?」「ちゅうせい……ってなんのこと?」そして答えられない生徒たちに、「いみもわからないのに、むずかしいことばをつかったりするのは、よくないわ」「いままでの先生は、そのいみを教えてくれなかったの?」と問いかける。
生徒たちの心をつかむ術に、子どもたちはあっという間に新しい先生のとりこになり、最後までだまされないぞと思っているジョニーでさえ、9時23分にはすっかり先生の思いどおりになっている。

国が戦争で敗れ、占領され、新しい教師による洗脳がはじまる瞬間を描いたこの作品は、教育のもつ意味、教師によって子どもたちの心理がいかに誘導されやすいかを描いたものです。

途中まで、私は「この教師は素晴らしい」と評価し、理想的な教師の話と思い込んで読んでいました。
しかし、中盤の「神様に懸命にお祈りをしても、なにも起きない。もし、何かが起きるとすれば、それは他の人がしてくれるのだ」という言葉から疑問が生じてきました。

確かに真実なのだ。お祈りをしているだけでは、何も起こらない。
しかし、お祈りをする人間の意志の力というのを無視しているような気がして、もうちょっと違う言い方はないのかと疑問に思ってしまったのです。

私はまだまだ、祈ればどこかで「奇跡」が起きると盲目的に信じる、あまちゃんなのでしょう。

しかし、この本のねらいが明確に語られる最後のページを読んで、私の感じた違和感もまんざら間違いではないことがわかります。
なぜなら、この本の趣旨は、教師による「洗脳」の是非を問うことが目的だからです。
興味のある方は、是非、ご一読を。

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2005年8月 1日 (月)

ソース

4900550132マイク・マクマナス著『ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。』

夢を追いかける人たちに、絶大なる人気を誇るこの本は、本当に勇気を与えてくれる本です。
大好きなこと、ワクワクすることを追求することが、どれだけ人生を豊かにするかということを語る本は、最近ものすごく増えていると思います。『ソース』はその中でも先駆けの書として、多くの人たちからの支持を集め続けている書だと思います。

「さっと決断したり行動したりできないからといって、自分を責めないでください。まわりから避難されてもあせらないように。心の準備ができていなかったり、自分の気持ちがはっきりしないときに、無理にやらせようとする世間のプレッシャーに、どうか負けないでください。」

ワクワクした人生を送るための障害は、自分の考え方に疑いを持つこと、まわりからのプレッシャーに耐えられなくなること、の二つだと思います。もちろん、この二つは密接に関連しています。
「ソース」とは自分に生きる勇気と活力をもたらす源泉という意味です。
この源泉を見つけ、それに集中して情熱とパワーを注ぎ込むことができれば、必ず豊かな人生を手に入れることができます。しかし、そのことで自分に与えられた責任を果たせるようになるまでには、確かに時間のかかることだと思います。周囲の期待に応えられないうちは、「身勝手なやつ」というレッテルを貼られます。そこが大きな障害になるのです。自分に疑いを持つこと、プレッシャーに押しつぶされること。

自分を本当に豊かにしてくれるものは何なのか?
今の仕事や生活を続けることで、自分らしい本当の幸せを手に入れることができるのか?

日本でも本田健さんをはじめ多くの人がライフワーク(天職)という考え方を広めており、周囲に振り回される生き方に疑問をもつ人がどんどん増えていると思います。
しかし、実際に動き始めた時の障害の大きさに、心が折れそうな方も多いこととお察しいたします。
そんな時は、是非、この本を読んでください。

自分のやりたいことをやりつづけることは無責任な生き方ではありません。むしろ、やりたくないことをやりつづけ、周囲にマイナスの感情を振りまきつづけることの方が無責任な生き方なのです。

どうか、豊かに生きるための勇気をもらってください。

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2005年7月25日 (月)

大丈夫!うまくいくから

4344003721浅見帆帆子著『大丈夫!うまくいくから―感謝がすべてを解決する』

正直言って、本当に浅見帆帆子という人は幸せな人だと思います。しかし、勇気のある人だとも思います。

「心配しないとうまくいく!」

ですよ。脳天気だと思いませんか!そんなことって、いい大人がきっぱりと言えますか?
40ズラさげたいい親父の私が街頭で幸せそうな顔して、思い悩んでいる人を捕まえて、ニコニコしながら「心配しないとうまくいきますよ」なんて言ったら、袋叩きですよ。確実に。
それがこの人が書くと大ベストセラーですよ。すごいことだと思います。世間知らずのおねえちゃんだから、ということではないと思います。きっとこの人が持っている何かがそれを実現しているのだと思います。

この人の本は本当に抽象的です。論理と言うものを感じません。そんなことを超越しているんだろうと思います。それがいいんですよね。
なんだかんだ言いながら、私はこの人の本を何冊も持っています。好きなんです。どれを読んでも同じ内容だとわかっていても、つい読んでしまうのですよ。
何故って、読んでいる間は確実に幸せな気分になれるのですから。

思うんですよ、こういう風に考えると脳がこんな風に反応してこんなホルモンを出すから、みたいないわゆる科学的な根拠をこねくり回す学術的な本が信憑性があると評価されて、浅見さんのような、私の経験ではこうなりますみたいな本が胡散臭いと切り捨てられてしまうことっておかしくないですか、って。結局は見えない世界を伝えていることに違いはないのに。

私が以前そうでした。見えない世界を語る人は詐欺師だと思っていました。
目に見えないもの、手で触れられないもの、科学的根拠のないものを語ることは人を騙すことなんだと。しかし、その姿勢が気持ちよかったと言えば、そうでもなかったような気がします。自分で自分に枠をはめて、そこから出られないのが自分の宿命だと思っている、すれた考え方で生きていたような気がします。
見える世界しか信じることができないことって寂しい、と気づいたのは実は大人になってから『星の王子さま』を読んだときでした...

話がちょっとそれましたが、浅見帆帆子さんの本はどれを読んでも同じ内容に思えるのは、きっと私が年を取っているからでしょう。読む人が読めば、それぞれの本に主張があり、それぞれに個性のある本なのかもしれません。それは、ピンクレディとキャンディーズの区別がつかなかった私の父と同じレベルなのでしょう。(例えが悪いですか...)

ちょっといつものペースで書評を書いていないような気がしますが、それはそれでいいでしょう。浅見さんは浅見さんのペースで本を書き続けていただきたいを思います。
きっと、この本の内容で救われる人がたくさんいるはずです。
人生って、そんなに複雑ではないし、うまくいかないことを思い悩み続けても、いい方向には行かないことをきちんと教えてくれる存在は必要だと思います。浅見さんはその役割を果たすのに適役なんだと思います。

どれを読んでも同じ内容に思えますが、どれを読んでも確実に幸せな気分にひたれる。そのこと自体に感謝しましょう!

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2005年7月23日 (土)

仕事は楽しいかね?2

4877710833デイル・ドーテン著『仕事は楽しいかね? 2』

『仕事は楽しいかね?』は、人生をいかに有意義に過ごすかを説いた本でした。この本は、仕事をいかに楽しくするかということが書かれた内容になっています。対象とする読者が部下をもつマネジャー・管理者に絞り込まれているのがその特徴だと思います。

私事ですが、最近前にいた会社の採用係から、新卒が採用できなくて困っているという相談事を受けました。その際に私がアドバイスしたことはこんな内容でした。
あなたの会社が、どんな人を求めているのかを本当に明確にしていますか。焦って、「誰でもいいから来て!」になっていませんか。「将来に対して、こんなこんなこんな夢を描いており、こんなスキルを身につけたいと思っている人」というように、具体的にイメージできていますか?そこから全てが始まります。それに則して、告知方法、広告媒体、宣伝コピーが考えられているでしょうか?みんながやっているから、発行部数が多いからという単純な理由で、活動・媒体を選んでいませんか?さらには、広告記事の内容を代理店任せにしていませんか?もし、そうだとしたら、あなたの会社は求職者にとって、その他大勢の会社になっていることでしょう。もしかして、どこの会社でも掲げているような顧客満足第一主義みたいな企業理念を会社の特徴のトップになんかしてませんよね。あなたの会社に興味を持った人たちが泣いて喜ぶような特徴とはなんですか?さらに、その人たちがあなたの会社に就職することに対して、感じる不安はなんでしょうか?あなたの会社が、間違っても「大手だから」という錯覚でなんの印象も残らない採用活動をしているとしたら、あなたの会社に明るい未来は来ないでしょう。

第三者ですから言いたいことを言いましたが、言った後に「結構、的を得てるかもしれないな」と自画自賛していました。
そんなおりに、この本に出会いました。この本で著者は、より仕事を楽しくするためには、良い上司と良い部下とめぐり合い、良い結びつきの中で仕事をするべきだと強く主張しています。そのためには、あなたの職場は最高の人が働くにふさわしい最高の場所でなければならない。そして、そのことを多くの人に知ってもらうための行動をしなければならない。

やはり今の時代、良い仕事も良い人材もただ待っているだけでは絶対に現れません。自分から求める姿勢。これが絶対必要です。
最近いろんな人と「良い人脈を築くためにはどうしたらいいか?」という話題をよくします。必ず「自分自身が、他人に対して有益な人脈であること」という結論に達します。真理ですよね。
成功は人を通してやってきます。自分自身が人脈になるように日夜努力したいものです。
自分にとって非常にタイムリーな一冊でした。

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2005年7月22日 (金)

スピート成功の方程式

4478701989中谷彰宏著『スピート成功の方程式―あっという間に成功する50の具体例』

中谷彰宏という人は、本のタイトルのつけ方が非常に上手だと思います。この人の本は何冊か読んでいますが、ほとんどタイトルにひかれて手にしました。この本もちょっと古い本ですが、タイトルを見つけた瞬間に手に取っていました。

内容はといえば、いつもの中谷節がたんたんと語られています。タイトルからイメージする内容ではありませんでした。(予測はしていましたが...)かるーく読み流してしまいました。
この本はマーケティングの本です。今の時代どんなサービスや商品が求められているかということを具体例で示しています。すごいのは5年ぐらい前に書かれている本なのに、時代の古さを感じないところですね。さすがに、出てくる例は時代の流れを差っぴいて考える必要はありますが、考え方は今でも新鮮だと思います。

物事を深く掘り下げたかと思うと、逆からも見てみる。既存のモノを組み合わせて新しい商品やサービスを生み出し、市場の創出を提案する。この人の本は「アイデアの宝庫」だと思います。
この人の本はいつもエッセイ集というスタイルなので、ついかるーく読み流してしまいがちなのですが、心に残るメッセージがちりばめられているのに驚きます。読んだ時は気にならなかったことが、しばらく経ってから、急に思い出して本をめくってしまうという経験が何度かあります。

この本の内容も、しばらくすると何かの拍子に思い出し、またぱらぱらとめくっていそうな気がします。
中谷彰宏、右脳で本を書く作家といわれる所以の本質はここにあるような気がします。

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2005年7月15日 (金)

1分間品質管理

ジョン・ガスパリ著『1分間品質管理―「質」がお客を連れてくる』

非常にマイナーな本をすいません。この本を読んだ人は少ないでしょうね。かなり古い本ですし、その存在さえ知らないと思います。今日も画像がありません。
しかし、私のお気に入りの本です。

1分間マネジャーのシリーズらしく寓話です。
まさにおとぎ話のようなビジネス書です。1分間マネジャーは出てきません。出てくるのは、ある業界で圧倒的なシェアを誇る会社の社長とその幹部二人です。
その会社が新興の企業にシェアを徐々に奪われる状況の中でたくさんの失敗を繰り返します。その中で本当の“品質”とは何かを考え、実践し、最後には業界のリーダーの座を守りきる。というあらすじだけを説明するとなんの変哲もないビジネス書ですね。
しかし読めばわかりますが、シチュエーションと文章が非常にユニークです。絵本の世界のようなシチュエーションと登場人物のキャラに、ほのぼのとした雰囲気があります。ビジネス書にありがちなシビアでシリアスな展開はまったくありません。喜劇です。登場人物たちが犯す失敗は非常に楽しく、笑えます。しかし、フッと我に帰ったときにその指摘の奥の深さにハッとします。

この本での“品質”の定義は「見ればわかる」ということです。

私がこの本を取り上げたのは、この「見ればわかる」をちょっと言いたかったからです。
今時の商売は品質で差をつけるのが難しくなっていると言われてますよね。私もその点での悩みを持っています。新しい商品やサービスを打ち出しても、その独自性が消費者に伝わらず、作り手側がどんなに差別化しているつもりでも、既存のモノとの差を見出してもらえない。しかし、成功しているビジネスは消費者が「見ればわかる」レベルできちんと差別化をしています。

今日、おにぎりを食べたんです。1個100円のおにぎりです。このおにぎりがすごいんですよ。厚さが倍はあろうかというおにぎりなんですが、なかなかこのサイズのおにぎりは売っていません。(写真に撮ればよかったぁ。失敗したぁ。)記憶に残るとはこのことですね。このおにぎり屋、米屋さんが展開しているので、お米にこだわったり、手握りにこだわったりして、味も美味しいのですが、なんと言っても、そのサイズがわかりやすい。まさに「見ればわかる」レベルの差別化ができているのです。
そして、お昼時にはきちんと行列ができています。

こんなことが言いたくて、むかーし読んだ本を今日は取り上げてみました。(実は最近、集中力に欠けてきて、本が読めなくなりつつあるのです。うまい気分転換、なんかないですかね...)

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2005年7月14日 (木)

人生はドロ沼の戦い、ではない

スチュワート・ワイルド著『人生はドロ沼の戦い、ではない 』

この本は絶版でしたね。どこを探しても写真がありませんし、売ってません。
ここで、「ものすごーくいい本です」と紹介すると読みたくて、うずうずする人がたくさん出て楽しいかなとも思いますが、正直に言います。

解釈の難しい本です。(私には)

成功本ではありません。癒しの本だと思います。
周囲の評価を気にするあまりに、本当の自分を見失っていませんか?という内容の本です。語り口が非常に軽やかで、皮肉たっぷりな部分があるので、どこかおちょくられているような気持ちになり、いらいらしながらも結論が知りたくて読み進めてしまいます。
周囲の評価にとらわれるあまりに間違った努力(著者は「誤努力」といっています)に多くの時間とパワーを使っていませんか?としつこく質問してきます。これがテーマです。

確かに、思い当たる節が多々あります。なかなか成功できないのは、その出発点に問題があるのだという厳しい指摘です。自分が目指している目標は、本当に自分が達成する価値のあることだと認めていることなのかどうか。周囲の目を気にした世間体のいい目標を掲げ、それに対して努力し続けている自分を目指していないかと警告しています。パワーを出し切れないのは目標に問題があるからだということです。本当の自分、本当になりたい自分を発見する以前に短絡的に行動してしまう人たちを「愚か者」と言い、絶対に成功しない人たちと言い切っています。
私の場合、これと同じ考え方をリチャード・H・モリタ氏の著書で確認しているので、さほどショックは受けませんでしたが、準備なしで思い切った行動を開始した人たちにはかなりつらい指摘であるような気がします。

著者の意図するところは実はそうではなく、間違った目標に対して努力をし続け、結果が出ないことを悩み続けるようなドロ沼の戦いから一日も早く抜け出し、きちんと努力が報われるようなすがすがしい人生を歩みましょう。と言っているのですが、どうも私には「お前の努力は無駄なんだ。どんなに努力しても報われない。」と言われている気がしてなりませんでした。(成功おたくの被害者意識ですかね)
この辺の誤解を生むテーマがこの本を絶版に追いやった原因なのでしょうか。
この本の内容に救われる人も多いとは思いますが...

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2005年7月13日 (水)

他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい

4806121339三浦哲著『他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい』

この本は本当に面白い本です。
読み始めたら、一気に読んでしまいました。本当に一気でした。
最初の“つかみ”が非常に興味深いのです。失敗談から始まるのですが、この辺は構成の上手さを感じます。そして、内容が非常に簡単でわかりやすく書かれています。中学生ぐらいでもわかるような平易な言葉で書かれているのですらすらと読めます。しかも、楽しい内容です。

しかし、この本、表現が簡単だからといってなめてはいけません。

きっとこの本の著者はものすごく論理的な人で、そして難しいことをわかりやすく表現することが上手な、根っからの教師なのだと思います。だから、こんなに分かりやすく本が書けるのでしょう。
この本の内容は、最近流行りつつある「加速学習」や「フォトリーディング」の論理的な裏づけが完璧です。右脳活用のための本、特に翻訳本はものすごく分かりにくい表現で書かれている難解な本が多いので、この本は「加速学習」の入門書として最良の本です。(『頭脳の果て』はまだ読めてません。)
私はこの手の本が大好きなので「そうそう」「これこれ」を連発しながら楽しく読むことができました。
残念ながら、億万長者になるための具体的な方法は書かれていません。しかし、その方法を見つけるための洋書の読み方が親切に書かれています。
この本を読むと本当に洋書が読めるような気になります。そのときがチャンスです。
一冊買って読んでみましょう!
私は残念ながらチャレンジしていません。(「やっぱり」という声が聞こえてきます...)

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2005年7月12日 (火)

ちょっと話してみました

4766207742船井幸雄・浅見帆帆子対談『ちょっと話してみました』

なんともつかみ所のない本です。

私は船井さんの本も、浅見さんの本も好きです。何冊も持っています。見えない世界のことを語るのが、二人の特徴だと思います。そういう気分にひたりたい時に読んでいます。
特に浅見帆帆子さんの本は、ほんわりした感じで、女性向けの本だとわかっているのですが、ついつい読んでしまう魅力があります。そこはかとない安心感と幸福感に包まれます。浅見さんの、育ちが良さそうなお嬢さんという雰囲気を持っていながらも親しみやすい感じが多くのファンを獲得しているのだと思います。この人に「精神レベルを上げれば、幸せに生きられるのよ」なんて直接言われたら、「うん、うん」って言いながら、ただひたすらうなずいてしまうような気がします。(いかん、かなり親父モードが入ってしまった。)

船井幸雄さんの場合も、この人の世界を完全に創り出しているので何も言うことはないのですが、「これだけよく抽象的になったな」というのが、私の感想です。
私はサラリーマン時代、船井総合研究所のコンサルタントにお世話になったことがあるのですが、ここのアドバイスは非常に具体的です。商売ということの基本を押さえていて、顧客獲得ということを非常に科学的に研究しているという印象があります。その印象の中で、この創業者の著作を読むとそのギャップに悩みます。
そのコンサルタントが「(船井氏は)行くとこまで、行っちゃってますから」みたいな発言をしていたのがやけに記憶に残っています。その時、商売人というのは行くところまで行くとこういう見えない世界を論ずるようになるものなんだろうなと妙に納得した覚えがあります。

結論を言うとですね、この本は二人についての事前知識のない方は読まないほうがいいです。おそらく退屈です。書いてあることの意味がわからないと思います。
それぞれの著作を読み、その内容に共感した人だけが読むべき本だと思います。読み方を間違えると、確実に怪しい本という評価になると思いますので。

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2005年7月 4日 (月)

このままで終わりたくない人が読む本

024613560000西村晃著『このままで終わりたくない人が読む本―「人生リバイバルプラン」のススメ』

バランスって本当に大切だなって思いました。

この本は、中高年サラリーマン向けに書かれた本です。
前半は読んでいると非常にくらーい気分になります。今の時代がいかに不確実な時代であるかということが、これでもか!というぐらいに書かれています。著者は若い頃から時代がそうなることを読み、35歳で転職40歳で独立を目指し、準備をしてきたと言っています。「それくらい準備しないと、人生を平穏に暮らせることはできませんよ」ということが主張なのかと思い、自分の無謀さを恥じ、劣等感にさいなまれたため、途中で読むのをやめようかと思いました。

しかし、著者の狙いは後半に向かうに従って明確になっていきます。
本当に今の時代、何かにぶら下がって生きてはいけなくなったのです。そのことに今さら気づいた中高年は本当につらいのです。だからと言って、20代の人たちのように、がむしゃらになることもできません。
飛びたくても飛べない。
これが現実の姿なのです。だから、著者は計画の大切さを執拗に語るのです。
「人生をこのまま終わらせたくなければ、これくらいの準備は必要です。だから今すぐにでも飛び立つ準備をし、緻密に計画しなさい。まだ遅くない!」と言いたいのだということがわかってきます。
年をとればとるほど、勇気がなくなっていきます。著者はそのことをきちんと理解しているからこそ、無謀に飛び出すことに警告を発しているとも言えます。
だからと言って、ずっと準備をし続けても人生は終わってしまいます。どこかの時点で飛び込む勇気を持たねばいけないのです。だから、準備と思い切り。バランスが必要になるのだと思います。

西村氏のように若いときから準備していても、不安や挫折から逃げることはできないようです。これだけ用意周到に準備をし続ける西村氏をして「自殺を何度も考える」ほど、生きるということは壮絶なのです。やっぱり、この人もどこかでどん底を味わっているのですね。

「どん底を味わってこそ成功が成り立つ」
また、持論に結びつけてしまいました。失礼しました。

今日のワンクリック、有難うございました。

こちらはますます順調です。いつも応援有難うございます。

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2005年7月 3日 (日)

自由業・フリーで生きるためのマニュアル

4756902626野口哲典著『自由業・フリーで生きるためのマニュアル―就職しないでメシを食う法』

突然ですが、ノウハウ本を一冊。この本は成功法則本ではないですが、一時期私のバイブルだったので紹介します。

私の場合は、結構衝動的に(自分ではそう思わないのですが、周囲の多くの人からそう思われている)会社を飛び出したので、会社に所属しないで生きていくということの準備が不足していました。
問題に出会ってから、行き当たりばったりで解決法を学んでいくということの繰り返しをしました。もちろん今でもそうなのですが、会社をやめた当時は毎日ノウハウ本のお世話になっていました。
具体的に言うと、税金や経理に関すること、保険などに関すること、そしてとにかくお金を稼ぎ出すこと。この手のノウハウ本は片っ端から読みました。その中でもこの本には随分助けられました。
この本の何が私を助けてくれたかと言うと、まずはフリーで生きるということの全体像を見せてくれたことです。そして、今さら恥ずかしくて人に聞けないような事務処理的なこと(特にお役所がらみですかね)を、親切に教えてくれたことです。そしてなんと言っても感謝すべきは、不安に対する対処法が具体的に書かれており、家族(特にカミサン)との接し方の例を示してくれているところです。独立してみて思うことは、実はこういうところに落とし穴が多いということです。野口氏がいみじくもこう言っています。

「不安がいやなら、雇われればいい」

まさに、その通りだと思います。真理です。

「独立してまもなく襲ってきたのは孤独感だった」
以前紹介した神田昌典著『成功者の告白』の中での一文です。この一文の重みは経験した人間にしかわからないかもしれません。この孤独感と不安と向き合える人間しか、組織から離れて生きていく資格はないのだと思います。

子供が小さい。カミさんの機嫌が悪い。
そんな環境当たり前なのです。これこそまさに自分で作り出した環境なのです。
やりたいことをやっている幸せを思い知れ!という野口氏の叱咤激励は値千金だと感謝しています。

どんどん上がってきました。有難うございます。

こちらの順位はわかりやすいです。今日も応援有難うございます。

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2005年7月 2日 (土)

人生の目的が見つかる魔法の杖

4774505625西田文郎著『人生の目的が見つかる魔法の杖』

目を疑う章がありました「徹底してあきらめろ!」

これはスゴイです。
あきらめちゃいけない、あきらめちゃいけないと自分に言い聞かせ、つらさを凌ごうと頑張っている人は多いと思います。(私がまさにその人間であることはお察しの通りです。)しかし、追い詰められた人間に限って「何故あきらめてはいけないのか」ということに真剣に向き合うことは少ないのです。というか無いのです。
しかし、「徹底してあきらめろ!」と言われた瞬間に、「あきらめるとどうなるか?」という疑問が沸いてきます。さらに、「本当にあきらめられるのか?」ということを考え始め、最終的には「どうしてあきらめちゃいけないのか?」というもっと根本的な部分にぶち当たるのです。

著者は「人生の目的」こそが人を成功に導く魔法の杖であると言っています。
しかし、突き詰めて考えると「人間は死ぬために生きているつまらない存在だ」という結論にいたります。この辺は渡部英樹氏が『魔法の哲学』で主張する「人生は暇つぶしのゲームだ!」と同じ発想なので、ものすごくよく理解できるのですが、そこからの発想の飛躍が重要だと思います。
人間なんてそんなつまらないものなんだから、自分のことばかりを考える人に勝つことを前提にした「社会的成功」よりも、他人に貢献する「人間的成功」に重きを置くべきだという発想の飛躍です。ものすごく論理がすっきりしているではないですか。

「頭を使うな!」とか「死をイメージしろ!」とか「どん底まで落ちろ!」とか、極めつけは「徹底してあきらめろ!」。西田氏は逆説的な発想を提案し、あらゆる手段で読む人に「人生の目的」を考えさせてくれます。
私自身、いろんなことを考えさせていただきました。
結論を「他人を幸せにするために生きなさい」という言葉に集約してしまうとあまりにもありがちな本のようになってしまいますが、その結論を一般的には恥ずかしいことであると言い切る西田氏の率直なところに大いに惹かれます。

「自分探し」ということが今の日本では大きなテーマになっていると思いますので、今後もこのテーマに即した本が日本では沢山、出版されることでしょう。こういう本を読むことだけに生きがいを感じる成功おたくにとっては歓迎すべき風潮ですよね。(この風潮の中で、良書を見極めることへの醍醐味を感じますね、えへへ。)

なんか調子よくなってきましたよ!

皆様のおかげです。いつも有難うございます。

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2005年7月 1日 (金)

仕事は楽しいかね?

4877710787デイル・ドーテン『仕事は楽しいかね?』

この本は、多くの人を魅了している本だと思います。

何故、この本の内容が多くの人の心に響くのでしょうか?

それはやっぱりタイトルにもなっているいきなりの質問

「仕事は楽しいかね?」

に集約されていると思います。
この本を手にしてしまう人というのは、基本的に今している仕事に何らかの疑問を持っている人だとお察しいたします。
「私は今の仕事を続けていて、本当に幸せになれるのだろうか?」
この疑問をもっている人がいかに世の中に多いかということを感じます。私もご多分にもれず、その類の人間です。サラリーマン時代はまさにその典型の人間でしたが、この本を手にしたのは人生を変えようと決心したあとのことです。
はっきり言って、今でもあります。自分の仕事に対する不安。「本当に今の仕事は自分がやりたかった仕事なんだろうか?」という疑問。

この本の中に登場する主人公のメンターであるマックス氏は「それでいい」と言っています。人生のジプシーである読者を優しく包んでくれます。

「試してみることに失敗はない」

この一言で全てを肯定してくれます。
そう、初めから人生の目的を理解して、天職を手に入れている人は非常にまれなのです。今やっていることに確信を得られないということが特別異常なことではないと教えてくれているのです。そして、本当の自分を見つけるまで、あらゆることを試してみるのだと。そして、うまく行かなくても、それは失敗ではないのだと。あらゆることにチャレンジして、いろいろぶつかって、その経験の中で毎日毎日違う自分を発見し、本当の自分を見出していく。

今まで学んできたあらゆる本からの教えが噴き出してくるのを感じます。それはやはり、この本での最初の質問「仕事は楽しいかね?」の効果だと思います。

昨日の私の発言「私は絶対、諦めない」に対して励ましのコメントをいくつか頂戴しました。
私の考える「諦めない」は、信念を曲げずあらゆる可能性に挑戦します。ということだと気づきました。今やっていることが、本当に自分のやりたいことかどうかは、あまり問題ではありません。問題は、毎日毎日本当の自分に近づいているという実感を持てるかどうかです。

この本は「迷い」を一瞬で「確信」に変える言葉の宝庫です。いつでも手元に置いておきたい一冊ですね。

ちょっとづつですが、良くなっています。

す、すごいことが!い、一番上にいます!

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2005年6月24日 (金)

ガルシアへの手紙

4893467085エルバート・ハバード著ハイブロー武蔵訳『ガルシアへの手紙』

“自立”ということをテーマにした名著です。

しかし、エルバート・ハバードという人が書いた文章は、本当にちょっとです。ハイブロー武蔵さんの解説の方が圧倒的に長いのです。どちらかと言うと武蔵さんの本ですね。

この本は「人に頼ることを前提に生きない」ということを熱心に教えてくれる本です。
仕事をしているとよくこんな言葉を聞いたり、言ったりします。

「どうやってやるんですか?」
「なぜそんなことをするんですか?」
「今すぐでなきゃだめですか?」

その場では、ものすごく正当に聞こえるこれらの言葉が、いかに自分をダメな存在にしていくかという事を意識するのはなかなか難しいものがあります。
確かに、仕事の意義を理解して、目的を確認してから行動するという姿勢は、効率という考え方からすると非常に重要かも知れません。しかし、そのことが他人に対する依存心を高めているとしたら、この言葉を使うのは本当に適切なのだろうか?いや、これらの言葉を使う人の本音はむしろ他のところにあると思います。

面倒くさい、私には関係ない、私には利益が無い。
こんな気持ちの方が本音のはずです。サラリーマン時代の私がまさにそれだったからよく分かります。一人になってからそのことに気づき、ものすごく反省しています。

ただひたすらに目標達成のために全力を尽くす。

この姿勢を大切にする人が、大きなことを成し遂げ、幸福を手に入れるのだという気づきを与えてくれる本です。

ハイブロー武蔵さんの本は、地に足がついている感じが非常に好きです。
慣れないうちは、親父に小言を言われているような気になり、ちょっと“うざい”気もしますが、少し気分がめいっているときは必ず武蔵さんの本を読みます。
頭を冷静にしてくれる、本当に頼もしい人です。

さあ、希望の星の光を見失わないように益々頑張りましょう!

今日も1票入りますね

こっちもよろしければ、どうぞ

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2005年6月14日 (火)

ぐっすり眠れる本

4569602053マイケル・ヴァン・ストレイトン著『ぐっすり眠れる本―睡眠が変わると人生も変わる』

癒しの本を読んでしまいました。

マーフィーの『眠りながら成功する』が成功法則愛好者にとってバイブルになっていることから分かるように、成功と眠りには深い関係があります。
潜在意識と脳波の関係は、夢に結実します。夢から成功のヒントを得たという話は枚挙にいとまがなく、問題の解決の糸口を夢に求めろという過激な成功ノウハウを語る人もいます。

しかし、この本から学べることは眠りによる健康管理です。
確かに、成功法則的眠りの活用法(主に夢の活用法ですかね)もあると思いますが、眠りが与える体調への影響の方を意識する方が自然だと思います。
体調不良を睡眠不足のせいにする人は確かに多い。しかし、一概に睡眠不足が原因で体調を崩しているとは言い難いのも確かです。食事や運動といった習慣に眠りが左右されて、結果として睡眠不足に陥っていることに気がついていながら、その対処をおざなりにしていることが多いのも事実です。まあ、最も多いのは精神的なストレスから睡眠に支障をきたしているケースだとは思いますが...。
経営者の人などは、資金繰りをはじめ頭を悩ますことが多く、質の良い眠りにつくことは至難の技だと思います。しかし、毎日の眠りを大切にすることが成功に拍車をかける要因であることは明らかでしょう。

睡眠と成功。非常に密接な関係があります。
ヨガをするもよし。瞑想をするもよし。バイオフィードバックに頼るもよし。薬物やアルコールに頼らない熟睡法を身につけたいものです。

よく眠るために成功するのか、成功するために良く眠るのか。
この辺は人それぞれの価値観ですが、眠りをあなどるものに成功はないと肝に銘じておきましょう。

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2005年5月28日 (土)

30日でキャリアアップする本

4887592159  ゲイリー・グラポ著『30日でキャリアアップする本』

天職を見つけろ!系の本です。

私はこの手の本が大好きです。
最近、日本人の方の成功本はこの手の本が非常に増えてきた気がします。本田健さんの『ユダヤ人大富豪の教え』以来、天職とかライフワークといった言葉が一種のブームになっているような気がしています。
1990年代のバブル崩壊後の就職難時代(今も続いているのかな?)に、とりあえず入れるところに就職をした人たちが多く出現した反動でしょうか。とにかく今はライフワークブームだと思います。(「プチリタイア」なるいかがわしい言葉に惑わされている私のような人も多いと思いますが...)。

しかし、現在の仕事に不満があると言っても、現実的には今の仕事を辞めてライフワークに生きるという決意の出来る人は少ないことでしょう。この手の精神論だけの本を読んで、闇雲に崖から飛び降りる決意をしてはいけないと思います。私がその典型ですが、自分は幸せであっても、周囲からあまり歓迎されるものではありません。(いえいえ、その冷遇があるからあきらめずに頑張れる、という私の論理もあるのですが...まぁどんなこと言っても経済的に成功しなければ本当に幸せとは言い難いですね。)

成功本を読む人と言うのは、人生の意義とか自分の可能性とかを真剣に考えている人が多いと思います。だけど、決心がつかない。決心をしなければと思ってもなかなかつかないと思います。どんな本にも書かれています(この本にも当然書かれています)が、「不安を克服する」ことが大切だと思います。しかし、どうやって「不安を克服する」かが課題なのです。この本にもそのことは書かれていません。
しかし、この本を私が紹介するのは、この本の著者ゲラポ氏が似たような題名ですが『30日で自分のビジネスを始める法』というのを出版しているからです。こちらの本では、ビジネスを始めるための具体的な方法、つまり法的な手続きといったものではなく、多くの人が聞きたくなるような内容(アイデアを具体化する方法や最初のお客をつかむ方法など)が書かれています。この二冊をペアでお奨めします。

この本で、決意を固められたらすかさずもう一冊の本で、「自分もビジネスを始められる!」という確信を得てください。60日でビジネスが軌道に乗るとは口が裂けても言いませんが、参考になることは間違いありません。とにかく、両書とも良書です(ナンちゃって)。

人生は一度きりです。今の生き方にご不満のある方、是非一緒に無茶しようじゃないですか!

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2005年5月25日 (水)

魔法の哲学

4794704801 渡部英樹著『魔法の哲学 人生は暇つぶしのゲームだ!』

すごい本に出会ってしまった。この考え方はすごい!
「人生は暇つぶしのゲームだ!」というのは一見薄っぺらな結論に聞こえるが、非常に説得力のある論理なのだ。

この本の著者の渡部英樹という人を私は全く知らないが、ものすごく突き詰めて物事を考える人らしい。既成の概念を全て否定してしまうような考え方は一種危険であり、退廃的な雰囲気を感じてしまうが、そんなことは全くないのだ。とにかく、この本を一気に最後まで読んでみよう。

今まで自分が信じていたことが(自然を大切にしよう!とか物を大切にしよう!とか殺人や犯罪は悪いことだ!みたいなこと)、ガラガラと崩れていく恐怖を感じます。しかしそれが以外にも快感であったりすることを後から発見します。読後、ものすごく気が楽になり、生きることに肩を張らなくなっている自分に気づくはずです。

ここまで考えれば気持ちが楽になります。究極の楽観主義。
ブログのような本ですが、成功法則の本だと私は思います。

(「毎日すべてがどんどん良くなっている」を寝る前に三回唱えると思考が実現する、とかかれています。しめしめ、私は既に1ヵ月前から実践しているのだ。また、成功のお墨付きをもらってしまった!)

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