「そうじ力」で自分磨き
舛田光洋著 『「そうじ力」で自分磨き―仕事で輝く人生が変わる 』
あなたの仕事に対する思いが、仕事環境に反映されている。
確かにその通りだと思います。
仕事が順調に進まないときには、机の上は乱れています。書類が整理されずに散乱しています。それは、心の中の状態を象徴しています。
そんなときは一生懸命に仕事をしても、思ったほどの成果がでません。
思い切って整理整頓をすることですね。
掃除をすると、成功できる。
という舛田さんの論理は一見突拍子なく感じます。しかし、実践するとよくわかります。
掃除をすると、整理整頓が必然的になされます。そうすると、当たり前に仕事の効率が上がります。動線や探し物の時間が短縮されますから、仕事がスムーズにこなせるようになるということですね。
そして何より、清掃され、整理整頓された場所にいることは気分が良いです。まれに、雑然とした雰囲気の方が落ち着く!という人もいますが、そういうひねくれ者は置いといて、普通の感覚であれば、整然とした雰囲気は人の気持ちを落ち着かせます。
要するに集中する環境が生まれるということです。
掃除をするとしないでは、仕事をする環境が全然違い、結果が大きく変わるということは誰でも納得することです。
しかし、舛田さんの言う「そうじ力」の効果は、その掃除の結果だけではありません。
むしろ、掃除をするという行為そのものが人の脳や気分に与える影響の方を重視しています。
掃除をするときに呼吸をコントロールすることで、瞑想に近い状態が生まれ、気分が落ち着きます。掃除をすることにより、「きれいになる」という結果が得られるだけに、よい気分が増進されます。
また、トイレ掃除など人が嫌がることを集中してやると、その人が持っている余計なプライドがそぎ落とされます。トイレ掃除や掃除機がけなどを集中して実践するとわかりますが、つまらないプライドがなくなり、素直な自然な心持ちになります。さりげないことに感謝をすることができる状態になります。これこそまさに、
周囲に対してプラスの影響を与えやすい状態になるということです。
これは、ウォーキングをしたあとの心が浮き立った状態に似ているかもしれません。
「良いことをした!」というあのなんとも言えないすがすがしい感覚です。
その良い気分を創り出して、生産性の上がりやすい整理整頓された環境で仕事をすれば、良い結果が出るのは必然
ということでしょう。
こういう風に説明されたら、一日5分間のちょっとした掃除を心がけずにはいられませんね。
さあ!机の上にうず高く積まれた本の山でも一発、片付けましょうか!
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