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2008年1月30日 (水)

ドン・キホーテ 闘魂経営

51fp9cg88zl__aa240_安田隆夫著 『ドン・キホーテ 闘魂経営―ゼロから始める成功の極意』

前回の「壊れ窓理論」ではないですが、成功する人というのは非常に「些細なこと」にこだわっているのですね。

ドン・キホーテと言えば、非常識な価格破壊や深夜営業、さらにはジャングルのような乱雑な売り場陳列など社会の常識を覆す経営手法で一世を風靡した印象が強く、すぐに落ちぶれそうなイメージがあったのですが、そこにはいろいろと深い論理とこだわりがあるのですね。

こういう成功した経営者の本を読むといつも思うのですが、こういう人たちには必ず何らかのわかりやすい信念があるのを感じます。
ドン・キホーテは一号店が成功するまで4年の月日を要しています。
この期間を安田さんは「今までのビジネス人生にとっても、もっとも苦しい試行錯誤の時期」と称していますが、「今日の成功へと導いた要素がすべて凝縮され詰まっている」とも振り返っています。

理想を掲げ、決して妥協せずに前を向いて進む限り、失敗と苦労は間違いなく成功の貴重なコストになる。

これが、安田さんのゆるぎない信念ですね。
そして、成功した後も、成功の要因をきちんと把握しており、一切の妥協をしないことでその地位を確固たるものにしています。

それが「ドンキホーテ『御法度五箇条』」という社内の最低限のルールという形で結実しています。
ちなみにその5つの御法度とは、以下のような内容です。

一、公私混同の禁止
一、役得の禁止
一、不作為の禁止
一、情実の禁止
一、中傷の禁止

まさに、あたりまえの基本的なことです。こういった日常起こりえる些細なこと―まさに「壊れ窓」を放置しないことにより、重大事故を防ぎ、ビジネスの崩壊を防いでいるということです。

この本が書かれた当時、放火により死者3名を出すという一大事件が起きていますが、そんな大きな事故に見舞われたにも関わらず、企業の屋台骨が崩れない力の源が、きっとこういった日常の些細なことから目を離さない社長の姿勢にあるのでしょう。

起業家としての熱い魂を感じるとともに、成功後の末永い繁栄のための方向性を読み取ることも大切だなぁ、と思う今日この頃なのです。


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