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2007年3月23日 (金)

夢をかなえる方法

027569300000松井宏倫著 『夢をかなえる方法』

「世界No1の成功法則」の言葉につられ、手にしてみた。

いわゆるメンター物。小説風の成功哲学書だ。
しかし、ストーリーはほとんどない。ひねりはない、成功するための秘訣が淡々と語られていく。
これは、好き嫌いの問題で、良い悪いということではないのだが、

私の心には響くものはなかった。

ありきたりと言えば、ありきたり。間違いがないと言えば、間違いはない。
言っていることは、よくわかる。共感もする。なるほどな、という部分もある。
しかし、私はあまり感心しなかった。

そう、簡単すぎるのだ。

心構えを変えるだけで、らくらく成功するような雰囲気で書かれていることが、心に響かなかった理由だろう。
「すすんでリスクを負え!」ということが書かれているが、主人公の青年がリスクを負って、勇気を奮って行動を起こしたようには感じない。

心がまえを変えて、知らない世界に飛び込んだら、ちょっとうまく行ってしまった。という印象を受ける。

人生はもっと泥臭く、苦悩と苦労に満ちている。そして、それを乗り越える度の喜びこそが、人生の醍醐味だったりする。
もちろん、著者の松井氏もそんなことは承知で、人生の起伏を乗り越えてきてはいるのだろう。
(本人がどう感じているいるかの問題だが)
しかし、うまく表現されていないような気がする。(私はそう感じた。)

この本の内容だと、MLMの勧誘の道具としての出版物と思われてしまう。
著者がその目的で、執筆したのではなくても、世の中ではそうとらえられてしまうのだ。

大きな夢を描き、それを目指して、計画し、準備し、行動し始めることの偉大さを世に広める志は素晴らしい。

成功を実現した人たちには、そんな試みをどんどんしていただきたい。
しかし、その志が世の多くの人たちに曲解されることを、非常に残念に感じる。
まだまだ、「お金儲けは悪いことだ」「お金儲けを推進する人たちの心には裏がある」と多くの人たちが思っている。
だからこそ、そこに真実を思わせる要素が必要なのだと思う。

成功法則を説くことの微妙な部分である。

「成功おたく」としては、この本を読み終わって、そのことを語らずにはいられなかった。


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