「続ける」技術
石田淳著 『「今度こそ!」本気で目標達成したい人のための―「続ける」技術』
非常に簡単な内容だった。
目標を明確にして、それを達成するまで行動し「続ける」ための技術がわかりやすく書かれていた。
小学生でもわかる内容で、すらすらと読めてしまった。
わかりやすいということは「具体的」であるということだ。
目標を明確にしたら、目標を達成するための必要な行動(これを筆者は「ターゲット行動」と呼んでいる)をどうやって増やすのか?やってはいけない行動(「ライバル行動」というらしい)をどうやって減らすのか?を考える。
そして、ターゲット行動を増やす(減らす)ための阻害要因を明確にし、それを減らす(増やす)努力をすればいい。
さらに、ターゲット行動を増やす(減らす)ための誘引作りを工夫して、内的・外的な刺激により、行動を継続させることがポイントだ。
目標を達成するためには、継続的な行動が不可欠だ。
多くの人たちは、行動を気合で継続させようとする。だから精神力が問題になる。
しかし、その精神力の鍛え方がわからない。
著者は言う、「継続する力は、精神力ではない」と。
自分の行動の習慣を分析的に捉えることで、自分にとって良い行動を習慣させるのだと言っている。
非常にわかりやすかったのは、崇高な目標を実現するためのターゲット行動の結果はすぐに結果がでないものがほとんどで、それを阻害するライバル行動は、すぐに結果が得られることばかりである、ということ。
確かにその通りで、ダイエットをしようと思って食生活を変えたり、運動をしても、すぐに結果は出ない。継続が肝心だ。
しかし、それを阻害する甘いものやだらだらした行動は、すぐに頭に「快」を与えてくれるし、腹がたるむという結果をすぐに与えてくれる。
いろんなことに当てはめると非常に面白い。
そういう観点から、自分の行動や習慣を見直すと、自分が望むものを実現するために、今何をして、何をしていけないのかがはっきりしてくる。
なりたい自分になるためには、なりたい自分になるための行動を継続しなければならない。
人はえてして、自分の願望を実現を阻害する行動を何気なく繰り返しているものだ。
そのことを理解し、意識的に行動していく。それが習慣になり、自然に目標を達成していく。
そんな好循環を創り上げたいものだ。
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コメント
通りすがりです。一通り読ませていただきました。
成功本は多くの人の人生を壊しています。
成功本→セミナー→コーチングの帰結ははっきりしていて
その後はMLMへの勧誘です。
MLMは機械的に販売していけば3年も続ければ目は出てきます。
しかしビジネスの継続は5年がめどなので、また努力しなくては
いけません。
もっとも簡単な経済的な自立は、サラリーマンを続けること
だと思います。
私もあなたと同じ40台です。山っ気があるのも一緒ですが、
家族が不幸になる前に、まっとうな仕事でキャッシュフローを
確保されることをお勧めします。
あなたの願望に付き合わされる家族がお気の毒です。
投稿: 願望はいいですが | 2007年2月27日 (火) 14時22分
コメントありがとうございます。
随分現実的なご意見ですね。
成功法則を金儲けの手段と考える人もいるでしょう。
成功本に酔いしれ、人生が破壊されていく人もいるでしょう。
どのタイミングで、何に気づくか。また気づかないか。
人生、良いことばかりではありません。
しかし、悪いことばかりでもありません。
バランスという言葉は、あまり好きではありませんが、何事も過ぎたるは及ばざるが如しです。
大きな成功を夢見て起業をするもよし、安定したキャッシュフローを確保するためにサラリーマンを続けるもよし。
それは、その人の選択です。
MLMの仕事で、失敗する人もいるでしょう。人生の豊かさを享受する人もいるでしょう。
現実のマイナスの局面を無視して、周囲を不幸に巻き込む生き方は感心しませんが、マイナスの部分ばかりを見る生き方も幸せになれる生き方とは思えません。
失敗して臆病になり、行動できなくなる気持ちもわかりますが、失敗は学びです。失敗から学び、何度でもチャレンジすればいいと思います。
それが、成長というものだと思っています。
投稿: 成功おたく | 2007年3月 4日 (日) 09時05分