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2006年8月 9日 (水)

永遠の仔(上)

016678100000天童荒太著 『永遠の仔(上)』

気分転換に読み始めた小説。
ブックオフの2冊100円コーナーで見かけて、何気なく読み始めた。
軽い気持ちですらすら読むはずだったが、その重たいテーマの中にどっぷり浸ってしまった。

幼児虐待と老人性痴呆症。

人の心の中に潜む闇と不安。

この重たいテーマと日々対峙する登場人物たちの心模様は、他人事ではない。

子どもとしての自分、親としての自分というものを振り返る良い機会なのかもしれない。
この本を読みながら、斎藤一人さんが『地球が天国になる話』の中で語っていた言葉を何回も思い出した。
「親は、自分の未熟さと劣等感を子どもにぶつけてはいけない」

人は自分の経験の中で物事を判断する。育児は特にその傾向が強くなる。
自分が受けてきた経験をもとに、自分の子どもを育てるのは当たり前だ。
自分の経験が自分の常識になる。
自分が虐待に耐えてきた経験があるなら、虐待が常識になる。

潜在意識で理解してしまったものは、確実に実現してしまう。それが潜在意識の恐ろしいところだ。
世間の常識を身にまとい、どんなに自分を覆っても、本当の自分を押さえることはできない。
押さえすぎた自己は、やがて暴走を始める。それは反社会的な行動であるかもしれないし、痴呆という症状かもしれない。

話の中に登場する人々の異常性に違和感を感じながらも、いつでも自分がその状態に陥る可能性があるという、人の心のもろさを感じずにはいられない。

話の展開に身を委ねながら、本当の自分を探し続ける旅をしている気分だ。

この話は暗い。気分が滅入る。
しかし、目が離せない。
心に闇を抱えた登場人物たちにハッピーエンドは訪れるのだろうか?

後半もゆっくりと時間をかけて、読みすすめることにしよう。


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