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2006年8月23日 (水)

コーチング 言葉と信念の魔術

447872021509落合博満著『コーチング―言葉と信念の魔術』

球団と選手は対等な関係にある、という考え方を公言してきた私は、"俺流"という代名詞とともに、自由気ままに振る舞う人間だと思われてきた部分がある。極端に言えば、チームのことなど我関せず、勝手に打って勝手に走って成績を残すというイメージだ。

そのとおり!落合博満という人は偉大なバッターであるけれど、チームということはあまり意識せず、自分の成績を最優先に考える「一匹狼」というイメージが非常に強い。
他人が自分をどう評価しているのか、ということを非常に冷静に捉えている。
これが落合博満という人の最大の強みだ。

しかし、当の私自身は、一度としてチームから外れたことはしていないと思っている。私の自由になる時間をいかに有効に使うかということに重きを置いたが、ユニフォームを着ている時は、チームの一員であることを忘れたことはない。

野球に人生を捧げ、ひたすらに献身を続ける姿が、他人には自分を磨くことだけに全力を注いでいる身勝手な人間と映ることを本人は非常によく理解していたのであろう。
しかし、感情を乱すことなく、自分がやるべきことを追求し続けた結果が、選手として輝かしい実績を生み、また現在、監督という指導者としての実績をも支えているのであろう。

この本を読めばわかるが、「一匹狼」という現役時代の落合選手のイメージが大きく変わる。
人を育てる、人を引っ張るための心理的な洞察は素晴らしいものがあるし、またコミュニケーションの手法に対しても孤高の信念がある。

この卓越した人間関係能力こそが、野球というチームスポーツを通して、「組織で勝利を得るためには」を常に思考し続けていたという証明である。

今年も相変わらず、中日が調子いい。
しかし、落合監督という存在は意外にマスコミに取り沙汰されない。
そこに、三冠王を3度獲得した落合選手が監督をしているという感覚はない。監督としての役割を強く認識し、"俺流"の監督術をこなし続ける落合監督の姿しかないのだ。

本を読み、考え方に触れることで、中日の本当の強さが理解できた気がした。
メディアに登場するイメージだけで人を解釈してはいけないな、と思いながら、"落合流"の人の育て方を学んだ一時だった。


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