100億稼ぐ仕事術
いまさらながらホリエモン。こんな本を読んでいると、「非国民」と後ろ指をさされそうなので、コソコソと読んだ。
タイトルとは裏腹に、非常にシンプルな仕事術が展開されている。
ホリエモンの成功にかける情熱と思慮の深さを感じることができるが、私が期待した非常識な発想法の源が明かされてはいない。意外と常識的でシンプルな仕事術が披露されている。
堀江貴文という地道な起業家が、ホリエモンというメディアが創り上げた一つのキャラクターによって面白いように翻弄された感が否めない。
この本は2年以上前に書かれたている。当時、最先端だった技術と知識も、今では世の中の常識になりつつあり、新鮮味はない。
思うことは、時代の流れをどう感じとり、新しい知識と技術をどう取り込んでいくのか、ということ。
技術革新は、世の中の価値観を大きく変える。
変わったものに振り回されるのか、変える側になるのか、そこが成功者と凡人とをわける境目なのか。
日本ではたくさん稼いでいる、いわゆる金持ちがあまり尊敬されない風土がある(すくなくとも私はそう思う)。江戸時代から続く悪徳商人のイメージが強いのかもしれないが、商売でお金を儲けている人たちへの風当たりは、ことさら強いような印象がある。
このことをニュースとして、実証してしまったホリエモン。
しかし、お金を儲けることは社会貢献につながる。税金もたくさん払うし、お金持ちがたくさん投資をして消費することで、経済への良い波及効果が期待できる。財団の設立や、社会貢献活動も活発に行なわれている。「お金を儲ける」という、誰でも分かる非常に簡単な概念を信じることで、社会全体に影響を与えることができるのだ。
ホリエモンの志も中途で挫折といったところだろうか?
いや、彼の情熱と時代を先取りする感性の豊かさは、まだまだ何かをやり遂げるだろう。
シンプルに考えること
それがホリエモンの信条だが、そこから離れた瞬間に、大きな障害が現れたということだろうか?
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