« 初対面の1分間で相手をその気にさせる技術 | トップページ | 志村流 »

2006年6月11日 (日)

なぜ、あなたの会社は儲からないのか?

477620284009岡本吏郎著 『なぜ、あなたの会社は儲からないのか? 合法的裏帳簿のススメ』

「見たくない現実」を直視すること。

お馴染みの岡本節が爆発している素晴らしい本だった。
岡本吏郎という人の考え方をすでに理解しており、少なからず好感を持っている人には、大いなる価値を与えてくれる本だ。
奇跡が起きることを闇雲に信じる能天気な楽天家に喝をいれる、岡本さんらしい論理が気持ち良く展開されている。
経営の現場で必要な現実的な手法と、経営者としてのオプションを選択した人の人生にまつわる基本的な考え方のバランスが絶妙に書かれている。

最終的には「見たくない現実」を直視し、そこから逃げない姿勢から、成功が生まれてくるということなのだが、この文章が印象深い。

「Aさんはリスケをすれば、生き残れる。彼独自のユニークなものがあるから、ポジショニングも簡単だ。あとは、マーケティングのやり方次第だ。だけど、Bさんは、ダメだ。彼には、何もできないだろう。扱っている商品がどこにでもあるもので舵取りが難しい。そんな難しい状況にいるのにBさん自身に変わる気がない。きっと、何をやっても中途半端で終わると思う」
このBさんは、私が出会ってから一度も黒字を出していない経営者だった。いろいろなビジネス書、成功法則やニューエイジの本を読み漁っていますから、知識は豊富です。しかし、実行力というと疑問でした。私は、目の前の現実から逃げる彼の姿を何度も見てきました。ですから、Bさんの会社がこれから大変身を遂げることはあり得ないと思ったのです。

心構えさえしっかりしていれば自然に成功していく、と思い込むことは自由だ。しかし、瞑想だけして、眠りながら成功するということはあり得ないという現実を直視すべきだ。乗り越えねばならない厳しい現実を乗り越えるための一助としての成功法則は有効だが、逃回るための都合の良い成功法則では効果がない。

こんなことは意識していないと厳しい現実からいつでも目をそらしてしまう。
「心構えを変えること」「口ぐせを変えること」は有効だと思うが、「見たくない現実」から逃げない、という姿勢が前提になっていることを無視してはいけない。いや、そのこと自体が「みたくない現実」なのかもしれない。

岡本さんの本は「癒し」の効果はまったくないが、苦しんでいる現実を冷静に意識させてくれることにより、気持ちを前向きにしてくれる口に苦い良薬の役目をしてくれる。

いつでも成功法則を都合よく解釈してしまいたくなる自分に、警鐘を鳴らしてくれる素晴らしい一冊だった。


続きを読む...





にほんブログ村 本ブログに参加しています。ポチッと応援、お願いします。

人気ブログランキングに参加してます。こちらもどうぞ

|

« 初対面の1分間で相手をその気にさせる技術 | トップページ | 志村流 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: なぜ、あなたの会社は儲からないのか?:

« 初対面の1分間で相手をその気にさせる技術 | トップページ | 志村流 »