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2006年2月11日 (土)

星をまく人

4591077535キャサリン・パターソン著、岡本浜江訳『星をまく人』

いやー、お久しぶりです!

1ヵ月以上もブランクしてしまいました。
旅に出ていました。旅と言っても心の旅です。彷徨をしていました。まあ、いろいろとあり、生活環境が大きく変化をしまして、このブログの件はいつも頭に会ったのですが、更新に気持ちがいたらず、放置という結果になっていました。
空白中にコメントやトラバを頂いた方、遅ればせながらお礼を申し上げます。有難うございました。

ちょっと、書評を書く勇気を失っていたのが実態なのですが、どうしても書評を書きたくなる本に出会ったので、再開の決意をしたいと思います。
頻度は約束できませんが、なるべく更新をしていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

堅く閉ざした私の心をやさしく開いてくれたのが、この小説でした。
感動する小説は多いのですが、涙が出るほどの小説に映画ほど頻繁に出会えない状況の中で、この本は私にとって秀逸の本でした。

これほどまでに大量の涙を流した作品は未だかつてありません。

冒頭から主人公のふたりの子どものあまりにも不幸な境遇に引き込まれ、中盤から涙腺が緩みはじめ、終盤では涙が永遠と止まらず、時には嗚咽で読書を中断するほどの状態になりました。

親に捨てられる恐怖に怯えながら健気に生きつづける11歳の少女エンジェルと常に自分の欲求を訴え続ける7歳にして幼児の精神性を保ち続ける弟バーニー。父親は刑務所で服役中。母親としての自覚に不足しているヴァーナに、エンジェルは何度も捨てられてしまうが、決して、自分の置かれている境遇を他人のせいにすることなく、正しい行動を模索し、自分を変化させることに悩み、行動しつづける。そして、捨てられた先のひいおばあちゃんの家での悲しくもみじめな生活が始まろうとしている。

話の内容はこんな感じなのですが、とにかく話にのめり込みます。主人公のエンジェルの健気さに本当に涙が出るのです。こんな小さな少女がどうしてこんなにまで、自分の置かれているすべての状況を受け入れることができ、大人を愛し、信じ続けることができるのか。
8歳の娘と3歳の息子を持つ父親としての私の環境が、余計に感情移入に拍車をかけたのかもしれませんが、本を読みすすめるうちに、エンジェルがいとおしくて仕方のない存在になっていきます。どうしても、このふたりの子どもに幸せになって欲しくて、ハッピーエンドを見届けたくて、真夜中、時間を忘れて読み耽りました。

エンジェルの正しい行動の基準は単純です。

「自分の行動が、他人の幸せにつながるかどうか」

これが第一優先なのです。こんなに不幸な境遇にいながら、考えることはいつも、バーニーのこと、ひいおばあちゃんのこと、父親のこと、母親のこと、そして親切にしてくれる全ての人の幸せのこと。

考えることが沢山ありました。
最近、どん底を経験した人たちの凄さを実感する出来事に多く出会いました。人はどん底の経験をすると、本当に優しくなります。それが人間の本当の強さなのでしょう。
12歳にも満たないエンジェルがその強さを得たのは、生存の危機を自力で乗り越え続けた経験の賜物であることに間違いありません。彼女の悲しみと苦しみに満ち溢れた12年間の蓄積が、それ以降のもっともっと長い人生に、多くの恵みをもたらすことは間違いないと確信し、胸をなでおろし、本を閉じました。架空の人物、架空の話とわかっていてもエンジェルの幸福な人生を願いたい気持ちで一杯です。

電車の中で読んでいて涙が出てしまったときには、さすがにちょっと困りましたが、それでも読むのをやめられなかったほどの感動小説です。
そして、そこには多くの学びがあります。
素晴らしい作品です。是非、一読をお奨め致します。

ちなみに、この方のブログが非常にわかりやすいので、ご参考まで。


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コメント

成功おたくさん。こんばんは!

成功哲学は深くはまってしまうと

現実とのギャップでかえって精神的に
まいってしまうことがありますね。。。

それでも何も知らない人よりは
悩んでいる分前進してるんだと思って
前むきに考えることにしています。

自分のペースを崩さず、
お互い成功を現実のものとしたいですね!

これから宜しくお願いします!

投稿: 伝説の経理マン | 2006年2月12日 (日) 22時28分

復活、おめでとうございます。
泣けるほどの本に出会えるのは、それだけで幸運ですねぇ。
わたしは本でどれほど救われて、元気づけられたか・・・計り知れないほどですよ。
本を読まなければ、確実にバカになります。
そして、自分の心を尋ねなければ、心が枯れるモンだと感じてます。
旅はイイですよね。

投稿: マッチ | 2006年2月13日 (月) 16時47分

成功おたくさん、こんばんは。
何ともそそられる本ですね。
とりあえず、君に読む物語もまだなので、読みたい本リストに加えておきます(^^;

投稿: HIDE | 2006年2月13日 (月) 23時41分

伝説の経理マンさん、コメント有難うございます。

そうですね。
焦りは禁物ですよね。
焦りが、冷静さを奪っていくのですよね。
自分のペースで、気持ちよく進んでいけるようにしますね。

投稿: 成功おたく | 2006年2月14日 (火) 13時18分

マッチさん、早速コメント有難うございます。

感受性ってすごく大切だと思ってます。
人の心を知ること、自分の心を知ること。
これが人生の豊かさなのかな、と思ったりしています。
本を読んで涙を流せる自分に感謝してます。
これからも、感受性を磨く為に、ばんばん本を読みますよぉ。

投稿: 成功おたく | 2006年2月14日 (火) 13時24分

HIDEさん、お久しぶりです。

私も読みたい本リストが20冊くらい貯まっています。
読むペースより、買うペースの方が速いのが問題ですね。

投稿: 成功おたく | 2006年2月14日 (火) 13時26分

はじめまして。asumileと申します。

きみに読む物語を読んだときに、偶然ブログで見つけました。

たくさんの本を紹介していて、とてもいいブログだなぁと思っていましたが、その頃はブログ更新おやすみと知り、残念でした。

更新再開していただき、とても嬉しいです。紹介された本は読んでみたいと思っているので、どんどん更新してください。

応援しています!!!

投稿: asumile | 2006年3月 8日 (水) 21時10分

asumileさん、コメント有難うございます。

うれしいコメント本当にありがたいです。しかし実は、再開できていません。もうそろそろ、また一ヶ月が過ぎようとしています。

読書は以前以上にしており、ネタもあるんですが、書く時間がとれません。
(最近ちょっと成功の兆しを感じてたりして...)

もうちょっとしたら、書けるようになると思いますので、その際はよろしくお願いします。

投稿: 成功おたく | 2006年3月 9日 (木) 00時08分

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