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2006年1月 3日 (火)

きみに読む物語

4902088584ニコラス・スパークス著『きみに読む物語』

美しいお話でした。
そのストーリーの美しさもさることながら、情景描写の美しさに感動しました。年初から良い本に出会えました。

随分前から気になっていました。(話題の映画の原作であることは当然知りませんでした。)
タイトルのインパクト、装丁の美しさ、「全米450万部 奇跡の純愛小説」という帯のコピーに惹かれ、ずっと読みたいと思っていました。

とある療養施設で、記憶をなくした初老の女性に定期的に会いに来て、若い男女のラブストーリーを話し聞かせる老人。
その物語は、1932年の夏に出会い、恋に落ちたアリーとノアの物語。身分の違いがふたりを引き裂き、別々の人生を歩むことになった二人は14年後に再開を果たす。
健気で美しい愛の物語を話し聞かせる老人の真意は何なのか。一途な愛が起こす奇跡の結末は...

というお話で、典型的な純愛小説です。私にとっては、「泣ける」というよりは「ドキドキ」したお話でした。若い頃(今でも若いですが、もっともっと若い頃)の、あの甘酸っぱい感情が込み上げてきた。という表現はちょっと臭いですかね。しかし、そんな心持ちになったのは事実です。
『セカチュー』を観て、恥ずかしながら号泣してしまった私としては、やっぱり「感動した!」というのが正直な感想です。

特に、アニーを描写したこの一文、

ノアは彼女を眺めた。あいかわらず美しかった。豊かな髪、やさしい瞳、身のこなしはすべるように優雅だった。彼だって以前美しい女たちに出会っていないわけではない。目がそらせなくなったこともある。しかしたいていの場合、一番求めている特質に欠けていた。たとえば知性であり、自信であり、強い精神力や情熱だった。つまり、自分ではなく、人に力をあたえ、人を大きくするような性質、彼自身そうありたいと願う性質だ。

まさに私の理想の女性像。自分の愛する女性をこんな風に描写したいですね。(もちろん私の嫁さんも、こんな外見と性質を兼ね備えていることに間違いありませんよ...。)

まあ、「成功おたく」としては、異性を心の底から愛し続ける“純愛”というテーマを、何かに対して一途に思いを抱き続ける“情熱”という熱い感情に置き換えて解釈したことは言うまでもありません。

自分の感情に素直であること。自分を信じること。それが一時的に他人の理解を得られなかったり、他人を傷つけるという結果を招いたとしても、真剣に自分と向き合い、素直な感情に従ったのなら、そこには必ず幸福感という結末を迎えることができる。

他人を傷つけないことを優先するがあまりに、自分の感情に素直になることができない。

私たちの日常では、当たり前に起こることです。

自分の奥底から湧き上がる“情熱”の源
それは、理性では判断できないことが多いのではないでしょうか。
その“情熱”の源を、意識できるようになることが私の課題です。

どうやら私の今年の運勢は、人生の中でも最良のようです。
それを証明するかのように、新年から良い作品に出会いました。
自己の感受性を大切にして、ワクワクドキドキしながら、最良の一年を過ごせそうです。

驕らず、昂ぶらず、謙虚な姿勢で、一年を過ごしていきます。

今年もよろしくお願いします。


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コメント

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

早速、書評をアップされてるんですね。
さすがです。私は・・・。

>何かに対して一途に思いを抱き続ける“情熱”という熱い感情に置き換えて解釈したことは言うまでもありません。

この視点の変えないところは、さすが成功おたくさんですね。

>自分の感情に素直であること。自分を信じること。

簡単なようで、実はとんでもなく難しいことですよね。
でも、そうあり続けたいですね。

2006年が、成功おたくさんにとって、最高の一年でありますように!

投稿: LifeTrackBack | 2006年1月 3日 (火) 21時19分

成功おたくさん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
「君に読む~」は、私も話題になったのでとりあえず手元にありますがまだ山の中です(^^;
さっそく読んでみます。

投稿: HIDE | 2006年1月 3日 (火) 22時04分

新年早々に、ツイてましたねぇ!
縁起がいいですよ!
おめでとうございます。

投稿: マッチ | 2006年1月 4日 (水) 11時29分

LifeTrackBackさん、コメント有難うございます

自分の感情に素直になることは本当に難しいですね。
いろんなしがらみや他人からの影響で、何が自分の望みだかわからなくなることが多いですからね。

とにかく、自分を見つめ、自分に正直であること。これが大切ですね。

今年もよろしくお願いします。

投稿: 成功おたく | 2006年1月 7日 (土) 08時20分

HIDEさん、いつも有難うございます。

ブログ再開できたようですね。
HIDEさんの書評はいつも楽しみです。

今年も参考にさせていただきます。
よろしくお願いします。

投稿: 成功おたく | 2006年1月 7日 (土) 08時21分

マッチさん、いつもコメントいただき有難うございます。

毎回、いつもコメントいただき、本当に嬉しいです。
突然ですか、私、ブログを少しお休みしようかと思っています。
(いきづまりです。)

どっかで気持ちを立て直して、再開します。

そのときは、またコメントお待ちしてます。
それでは

投稿: 成功おたく | 2006年1月 7日 (土) 08時24分

トラックバックありがとうございますv
本当に良い話で感動しました。
小説もこれからちょっとづつ読もうと思います。
また遊びに来ますね。

投稿: 橙子 | 2006年6月13日 (火) 23時17分

橙子さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

本当に美しい話ですね。
こういう話を作れる作家のメンタリティにあこがれます。

人生の真実は美しいことばかりではないですが、自分の心だけでも常に美しくありたいですね。

また、遊びに来てください。

投稿: 成功おたく | 2006年6月14日 (水) 09時19分

はじめまして。naoです。ブログを作って初めてのトラックバックでした。ありがとうございます。なんだかうれしかったです。読み始めるといっきに時間が過ぎるのも忘れ読んでしまいました。新聞記事に目がとまらず、あのままロンと結婚していたら…それはそれで幸せになれる女性だと思うけれど、心のどこかにひっかかりをもって人生を過ごしていたのかなと考えたりします。自分の直感に素直に行動できるアリー、娘の将来を心配して、反対していたと思っていた母のとった行動、そんなところに思いがはせました。

投稿: nao | 2006年6月15日 (木) 22時35分

naoさん、はじめまして。
コメント有難うございます。

わたしもこの小説の展開にかなり一喜一憂をしたのを憶えています。
悲しさ、苦しさの底が深い分、人はつながりが強くなるのでしょうね。

また、遊びにきてください。お待ちしてます。

投稿: 成功おたく | 2006年6月17日 (土) 19時04分

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