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2005年12月15日 (木)

ミッシング

4812422957アレックス・シアラー著『ミッシング―森に消えたジョナ』

すごく難しいテーマを取り上げた本ですね。

消防車を追いかけ、そのまま行方不明になった親友のジョナを探し求める少年、ジョーの物語。大切なものを失った人間の心のあり方を描いたスピリチュアルな作品です。

アレックス・シアラーならではの、いつものユーモアあふれる展開とは違い、ミステリータッチのシリアスな作品です。綾辻行人の『緋色の囁き』に代表される囁きシリーズを彷彿とさせる作品で、ちょっと暗めのその雰囲気は、アレックス・シアラーファンには新鮮かもしれません。

お話の展開よりも、主人公ジョーの心の彷徨の描写が多いため、いつものようにすらすらと読める作品ではありませんが、作品全体に流れるスピリチュアルな雰囲気は、アレックス・シアラーという作家の考え方を深く理解するうえで、非常に興味深い作品です。
しかし、後半一気に加速する展開は、それまでにいろいろとちりばめられたエピソードがすべて一つの結論に収束する醍醐味も堪能させてくれます。
アレックス・シアラーの奥の深いその作風にちょっと目が話せません。

この作品のテーマからちょっと離れるかも知れませんが、私がこの本を読んでいて思ったことは、「人は潜在的に思っていることを、常に何かを通じて伝えたがる」ということです。
主人公のジョーは常に、消えたジョナは生きていると信じていた。そして、それを常に誰かに伝えたかった。自分の信念が正しいことを証明したかった。そして、行動をし続けた。

お話の中で霊と交信ができるという「ウィジャ盤」というグッズが出てきます。
これは日本でいうところのと「こっくりさん」なのですが、これがまさに人に自分の信念を伝えるための道具であると思うのです。
人は時に、直接的な言葉で自分の思いを伝えることができない。しかし、必ず何かを通じて、自分の思う真実を伝えたくなる。
その何かを探し当てることが、人間の生きている意味なのではないかと感じたのです。

思考がかなり飛躍してわかりにくいとは思いますが、話に登場する「ウィジャ盤」の意味を考えていたら、そんなことに行き当たりました。

アレックス・シアラーの作品には、社会の機構に対する痛切な批判が度々登場します。そして、それはいつも少年や少女の口を借りて、語られていきます。
少年や少女の世の中の垢に染まっていない純粋な心が語る社会批判は、読み手の心により強く響き、深く浸透します。疑問の輪が広がりやすいということです。
これがまさに、アレックス・シアラーが自らの思想をより効果的に伝えるために編み出した作風だと思ったのです。

ちょっと読みが深すぎたかも知れませんが、こんなことを考えながらする読書が私のスタイルです。
そして、私もこのブログを通じて、私の信念を伝え続けているのだということを強く意識した瞬間だったのです。

『飲食店革命』~集客と人材確保を同時に果たす飲食店経営の実現~
最近、別のブログでも私の信念を語っています。ご興味のある方は、見てください。


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コメント

ウィジャ盤ですか、わたしはたまに判断に迷うと、タロット占いで決めてます。
占いと言っても、結局は自分の潜在意識に聞くわけです(微笑)。

投稿: マッチ | 2005年12月15日 (木) 14時11分

マッチさん、毎度です。

潜在意識って本当にすごいですよね。
私もかなりお世話になっています。
しかし、突然わけわからないこと言ってくるので、信用するのが大変です。
潜在意識を信用できるようになるのが、一つの修行なんですかね。

まだまだ、修行が不足してるみたいです(笑)

投稿: 成功おたく | 2005年12月16日 (金) 08時09分

はじめまして!TBとコメントありがとうございます。ウィジャ盤、あまりにもコックリさんと一緒で、この世界共通さにちょっと驚きましたね。昔々にやった記憶はありますが・・。
これからもよろしくお願いします。

投稿: ERI | 2005年12月16日 (金) 20時59分

トラックバックありがとうございます。
この作品はかなり不思議だけれど完成度が高くてよかったです。

投稿: ぶらんこ乗り | 2005年12月16日 (金) 23時28分

ERIさん、はじめまして。
コメント有難うございます。

最近、いろいろな小説を読みながら精神世界に対する理解を深めることは、これから本当に大切になるなと感じています。
人間は物質的な豊かさを享受しつくした感がありますね。人間の豊かさを求める方向性がそこにあるような気がしてなりません。

どうぞ、今後もよろしくお願いします。

投稿: 成功おたく | 2005年12月19日 (月) 06時31分

ぶらんこ乗りさん、はじめまして。
コメント有難うございます。

奥が深い作品だと思います。
しばらくしてから読み返すとまた、新たな気づきが得られそうな作品ですよね。

また、遊びに来てください。
お待ちしてます。

投稿: 成功おたく | 2005年12月19日 (月) 06時33分

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» ミッシング アレックス・シアラー 竹書房 [おいしい本箱Diary]
アレックス・シアラーという人は、なかなか一つのジャンルにおさまらない 人だ。今回のこの「ミッシング」は、いわゆる「神隠し」のように忽然と姿を 消してしまった少年の話。 [続きを読む]

受信: 2005年12月16日 (金) 20時56分

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