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2005年10月15日 (土)

幸せな人生のつくり方

4887591101ジグ・ジグラー著『幸せな人生のつくり方』

この隠れた名著は、紹介せずにはいられません。

ジグ・ジグラーと言えば、私の中ではセールスの達人のイメージしかありませんでした。確かに成功に関する著作は多いし、成功プログラムもあるのは知っていたのですが、この人の著作は今まで『売れる営業6つの習慣』しか読んだことがありませんでした。実はこの本、私にとってはイマイチだったんです。営業という仕事に対する敷居の高さというか、取っ付きにくさを解消してくれるためには有益な本だと思うのですが、「目からうろこ」を期待しすぎていたせいか、学びが少なかったことを記憶しています。

今回、この本を本屋で発見したときも、世界的大ベストセラーのジェリー・ミンチントンの『うまくいっている人の考え方』にあまりにも瓜二つの装丁に、ほとんど期待をせず手にしました。(実は、この『うまく...』という本も、個人的にはあまり好きではないのです。自分を「大切にする」ということに執着しすぎて、途中で飽きてしまった記憶があるからです。)しかし、ジグ・ジグラーというビッグネームには、その私の偏見を忘れさせて、この本を手にとらせるパワーがあったことも事実でした。

今回、この本を読み、私の中で「やはりジグ・ジグラーは最高のモチベーターであった!」という評価がくだされました。
ここで紹介されている70の項目は、一つ一つは驚くほど短い文章です。その短い文章の中で、「目からうろこ」の教訓とエピソードが満載されています。いや、文章が短いだけに、読者の想像力が余計に触発されるのだと思います。
この本がその効果をねらって書かれたものだと感じたときの私の感想は、「ジグ・ジグラー、恐るべし」の一言でした。

最終項目である70番目の教訓「いつでも最高の自分でいる」の全文を紹介します。

あなたはこんなとき、最高のあなたなのだ。
1 過去と親しくなり、現在に焦点を合わせ、将来に楽観的になるとき。
2 信頼、希望、愛で心を満たし、怒り、強欲、罪悪感、妬み、復讐心とは無縁の人生を送るとき。
3 人間的に成長し、欲求を満たすのを後回しにして、権利から責任へと焦点を移し変えるとき。
4 愛されていない人々を愛し、希望のない人々に希望を与え、友達のいない人々に友好的に接し、落ち込んでいる人々を励ますとき。
5 成功してもいい気にならず、失敗してもくじけないとき。
6 失敗は単なる出来事であって、自分自身の価値を下げるものではないことを理解しているとき。
7 自分に与えられた肉体的・精神的な能力を人類の幸せと繁栄のために伸ばし、発揮するとき。

ものすごくバランスの良い、豊かに生きるための信条が、これほどの短い言葉で語られているのです。そのまま、私の人生のミッション・ステートメントにしてしまいたいほどの名文です。(掛け軸に書いて、床の間に飾っておきたいくらいです。)

あともう一つ、すごく心に残った項目がありますので紹介します。「ためらわずに人を励ます」という項目ですが、これも全文紹介します。

ニューヨークでのこと。あるビジネスマンが、地下鉄の駅のホームで鉛筆を売っていた男のコップに1ドル紙幣を入れて電車に乗った。ところが、彼は電車を降りて、鉛筆を受け取りに戻って来たのである。「代金と引き換えに鉛筆をもらうのを忘れていたよ。君は私と同じビジネスマンだ。ビジネスとは、正当な価格で商品を売ることだからね」
彼はそう言って立ち去った。
数か月後、このビジネスマンの前にきちんとした身なりのセールスマンが歩み寄り、自己紹介した。「たぶん、あなたは私のことを覚えていらっしゃらないでしょう。でも、私はあなたのことを決して忘れません。あなたは私に自尊心を取り戻させてくださった恩人なのです。あなたが私のことを『ビジネスマン』と呼んでくださるまで、私は鉛筆を売る『乞食』だったのですから」
たったひとつの励ましの言葉が相手にどれだけの影響を与えるか。それは計りしれないものがある。人に励ましの言葉をかけることをためらってはいけない。

この文章からは、額面どおり、人を励ますことの素晴らしさを感じ取って頂いてかまわないのですが、私はこの文章のなかの「鉛筆を売る『乞食』」という言葉に心が反応しました。
正当な代金で商品を売ることがビジネスマンの条件だとしたら、お客の利便を省みずにお客のお金を奪い取ることばかりに執着する「ビジネスマンの皮をかぶった『乞食』」がいかに世の中に多いかをということを想像しました。

いかに成功を願い努力していたとしても、「乞食」の行為をし続けている限り、その夢が実現することはないということをイメージさせてくれる文章でした。

少ない文章のなかで、読み手のイメージを膨らませ、内なる成功の法則を引き出してくれるこの本は、成功法則愛好者の中でも上級者向けの成功哲学書であると言えます。
自分なりの成功哲学が固まりつつある方に、是非読んでいただきたい数少ない本として紹介いたします。

追記;
『うまくいっている人の考え方』は決して悪い本ではありません。
ただ、「自分を大切にする」という考え方を繰り返し強調する内容が、世に多く存在する自分イジメが得意な「鬱」気味の方々には受けいれらるものなのでしょうが、「根拠のない自信」が過剰気味の成功法則愛好者にはちょっと退屈なのかなと感じています。
決してその内容を、否定しているわけではありませんので、誤解の無いようにお願いいたします。

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コメント

成功おたくさん、こんばんは。

この本にも鉛筆の話がのっているんですね。
私のもっている「豊かな人生を創る必勝哲学」にものっていました。(ちなみに私も全文紹介してしまいましたが・・・というより削れなかったのですが^^;)

人を励ますのもさることながら、人の尊厳を大切にするという感じで心うたれました。ひいては米百俵の精神にも通じるものがありますね。

投稿: HIDE | 2005年10月16日 (日) 02時56分

HIDEさん、いつも有難うございます。

人を励ますことで、自分にも学びが得られますね。貴重な教訓だと思います。

『豊かな人生を創る必勝哲学』
気になる本ですね。探してみます。

投稿: 成功おたく | 2005年10月16日 (日) 07時43分

そうですね。
心の豊かさは、経済力とは正比例することもあり、しないこともある・・・。
ただ、豊かな心からは、豊かさがあふれ、またそれが本人にフィードバックするということかな? と感じました。

投稿: マッチ | 2005年10月17日 (月) 17時59分

マッチさん、こんばんは。

お金があるから、豊かなのではなく、心が豊かだから、経済的にも豊かになるということでしょうか。
心が豊かであれば、経済的なことにあまり執着しない気がします。(貧乏人の負け惜しみでしょうか?)

投稿: 成功おたく | 2005年10月17日 (月) 20時31分

どちらでもいいと思っています。
状況は常に中立ですから。
自分のこころが、それにどう味付けするかですね(微笑)。料理と似ているかもしれません。
わたし自身は、お金のない経験を経て(爆笑)、もうそういったたぐいの経験は「自分には必要ない」と自分に言い聞かせてから、お金が回り始めました。

投稿: マッチ | 2005年10月18日 (火) 17時05分

マッチさん、有難うございます。

非常に実践的なアドバイスですね。
お金のないときこそ人は頭を使う、とよく言われるじゃないですか。頭を使う習慣が身についている人には、お金のないときは必要ないですね。
私も早く、頭を使う習慣を身につけます。

投稿: 成功おたく | 2005年10月18日 (火) 21時23分

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