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2005年10月12日 (水)

「一匹狼」で成功する人「賢い羊」で勝ち残る人

4569633846南淵明宏、和田秀樹共著『「一匹狼」で成功する人「賢い羊」で勝ち残る人―あなたは会社を飛び出すか?とどまるか?』

タイトルが面白かったので、つい手にとってしまい、結局最後まで読んでしまいました。

南淵明宏氏(日本屈指の心臓外科医のスペシャリストだそうです)が組織に属さず一人で勝負する“一匹狼のすすめ”を書き、和田秀樹氏(この人は著作が多いので作家だと思っている人も多いと思いますが、実は精神科のお医者さんです)が、組織を上手に利用する“賢い羊のすすめ”を書くという構成です。二人のお医者さんが、サラリーマン社会を語るというのにちょっと違和感がありますが、非常に的を得た発言が多いのには、やはりお二人の人間としてのレベルの高さを感じます。

面白いのは、南淵氏が組織を飛び出し一匹狼として生きることを非常に熱く語った後に、和田氏が現実的な視点で、組織を飛び出すデメリットを強調し、組織の中で上手に自己実現する心がまえを語るコントラストです。

南淵氏が語る一匹狼のメリットとは、組織の価値観や規制にとらわれることなく自己表現が自由にでき、常に自分が試される厳しい環境に身を置くことで自己を高めることができる。そして、実った果実は独り占め!というものです。後悔の少ない人生を送るためには、組織を飛び出し一匹狼になるしかない!と熱い口調で語っています。

それに対して和田氏は、こんな文章で、読者に冷水を浴びせかけます。
毎月四十万円もらっている人が、組織を飛び出して一匹狼として仕事を始めようとしたとする。飛び出すときには、「月五十万円くらいは稼げる」とか「月百万円は堅いのではないか」などと考えて飛び出すはずだ。しかし、現実には、特に当初は月に四十万円どころか、十万円、二十万円しか稼げないかもしれない。そんなときに、歯を食いしばって頑張れる人は一匹狼として能力を高めていけるだろう。しかし、大半の人間は月に十万円しか収入がない状態が続いたり、収入がゼロの状態が続いたりすると、不安が高まり、妥協しやすくなる。「この仕事で食べていこう」と決意しても、「やっぱり何かバイトをしないと苦しい。夜はバイトしよう」というような考え方に誘惑されていく。そして、夜に飲食店などでバイトをしながら、やっていくことになる。

だから、和田氏は安易に組織を飛び出すのではなく、組織に属していながら自己実現する方法を真剣に考えなさい。その上で、組織を離れても大丈夫なだけの実力が高まったら、晴れて一匹狼として勝負しなさいと言っているのです。実力のない人間が「起業ブーム」や「幸せな小金持ちブーム」に乗って、浮き足立ってはいけませんよ、と優しく(冷たく?)諭してくれているわけです。

結局は、何事にも流されず自分で自分の生き方を見つけましょうという結論なのですが、自分にとっての最良の人生の選択を考える意味で参考になる本だと思います。

しかし、すでに一匹狼として生きる選択をしてしまった私としては、南淵氏のこの言葉をお伝えせずにはいられません。

三十三歳で夜逃げした父は、その後、中華料理で皿洗いの住み込みをやるなどして、どん底から這い上がることができた。そういう姿を見せてもらっているから、「人間はどんな窮地からでも這いあがれる!」という信念を持つことができた。失敗しても、もう一度立ち直ることができるということを父親から身をもって教えてもらえたのだ。こうした経験が強く心の中に残っていて、「どん底に落ちても這い上がることはできるんだから、一匹狼として難しいことにチャレンジしてみよう」という気持ちを支えてくれているような気がする。

和田氏は、苦しい環境でも乗り越えられる高い実力、ずば抜けた腕がなければ一匹狼になるのは危険だ!と警告します。
南淵氏は、絶対に成し遂げたいという熱い思いと徹底的に自分を愛する気持ちがあれば、必ず成功できると言います。

さて、あなたはどちらの言葉に同感しますか?
それはすべて、あなたの選択しだいです。


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コメント

そうですね。
辞めるという一歩が、踏み出せて、はじめて次の二歩目が出ると思います。

投稿: マッチ | 2005年10月13日 (木) 16時26分

南淵先生の専門著書は仕事の関係上何冊か読んだことがありますが、とてもわかりやすい説明をした本が多いです。しかし、専門以外にこの様な本を出しているのを知らなかったので今度読んでみたいと思います。
また、面白い分野の著者の本がありましたら紹介してください。

投稿: mhpce | 2005年10月13日 (木) 17時27分

マッチさん、まいど。

そうですね。辞めちゃったら、やるしかないですもんね。
過去にとらわれても、何も変わりません。
決断したら、したなりの結果が出る。
あとは前進あるのみ。

そんな感じですよね。

投稿: 成功おたく | 2005年10月13日 (木) 22時14分

mhpceさん、こんばんは。
いつも有難うございます。

mhpceさん、専門はなんですか。
医療関係ですか?もしかして、お医者さんですか?
私は、この本で南淵さんをはじめて知りました。「ブラックジャックによろしく」のモデルになった人らしいですね。私はドラマも見ていないので、全然知りませんでした。
とにかく、熱い人だということはよくわかりました。

こちらこそ、良い本のご紹介を期待しています。
それでは、また。

投稿: 成功おたく | 2005年10月13日 (木) 22時19分

おはようございます。
私は、医師ではなく医療機器を取り扱うエンジニアをしているので、南渕先生が専門とする心臓関係の機器の操作などを行なうこともあるので、業界のエキスパートの本は読んでおかないと仕事にならないので読みました。
南渕先生はとても厚い人物のようです。よく、「救急病院24時」のような、報道番組にも出ているので、機会があったら顔を見ると文章と同じように厚い人物だとわかると思います。
それでは、また

投稿: mhpce | 2005年10月14日 (金) 06時16分

mhpceさん、丁寧なコメント有難うございます。

いろいろと勉強されていて素晴らしいですね。
心構えや哲学は、自らの専門の追及の上に成り立ちますね。
私も本当の成功おたくにならないように、自分の専門の勉強を怠らないようにします。

有難うございました。

投稿: 成功おたく | 2005年10月14日 (金) 07時12分

はじめまして。南淵氏の書籍は読んだことがありませんが、テレビで見てこんな医者にかかりたいと思いましたね。トラバします。

投稿: ume-monz38 | 2005年10月30日 (日) 14時03分

ume-monz38さん、はじめまして。
コメント&トラバ、有難うございます。

南淵さんって、やっぱりすごい人だったんですね。
それぐらいの実力があるから、一匹狼の道を歩めるし、人に勧められるのでしょうね。

有意義な情報を有難うございます。
また、遊びに来てください。お待ちしてます。

投稿: 成功おたく | 2005年10月30日 (日) 20時18分

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受信: 2005年10月30日 (日) 14時05分

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