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2005年9月19日 (月)

スピリチュアル・マネジャー

4105325019リー・G・ポール、テレンス・E・ディール著『スピリチュアル・マネジャー』

また難しい本を手にしてしまいました。

「答はすべてあなたの中にある」
人の心を動かし、自分の心を癒やす知恵とは。魂に導かれて、生きる力を回復するビジネスマンの物語。
という帯のコメントに惹かれて読み始めたのですが、解釈が難しい本でした。

企業が抱えている問題を、霊と魂といったアプローチにより解決していくお話です。
ある会社の社長に意気揚々と就任したスティーブ。しかし、あらゆる事が思うように進んでいかず、生きる気力をなくしつつあった。そんな時に、ある人物から紹介された謎の女性マリアに教えを乞い、自分と会社を再生していくという、よくありがちなストーリーです。

マリアは実は、彼女自身もビジネスの厳しい世界の中で鍛えた知恵を持つ賢者なのですが、その素性を知らないスティーブは当初、マリアの話す霊的な話に反発を示します。マリアの質問は、ビジネスの問題とはまったく縁がないように感じるのですが、対話を通してスティーブは、リーダーシップの真の意味を発見していきます。そして、彼自身の魂をみつめることによって、彼は自分の会社のスピリットにどのように火をつければよいのかを学んでいくのです。そして、最終的にはマリアの過去が語られていき...。

この本の主旨を語った一文が「まえがき」にありますので、紹介します。
「魂(Soul)と霊(Spirit)はしばしば同じものとして使われていますが、この二つにははっきりとした違いがあります。ジェームス・ヒルマンという作家によれば、魂とは深い個人的体験に根ざした個別的でその人特有のものです。一方、霊とはすべてを超越し、あらゆるものを含有しています。それは宇宙の源であり、すべてのものとひとつであり、神、エホバ、アラー、仏陀などと呼ばれているものです。魂と霊は山の峰の谷間、あるいは男と女と同じような関係にあります。この二つは密接に関係し合い、一方は他方を必要としています。魂によって導く指導者は、組織に霊をもたらします。彼らが両者を結びつけることによって、魂は霊を養い育て、魂は霊を強化するのです。霊によって導く指導者は、魂の宝物がたくわえられるのを知って、その贈り物を人々に与えます。」

このことを説明するためにこの本が存在するのですが、すごく難しいアプローチの内容だと、私は思います。

企業の経営に霊的な考え方を導入するということは、どう考えても難しいでしょう。
この本はおよそ10年前に書かれています。今でこそ、スピリチュアルな考え方というのは、市民権を得つつありますが、当時のことを思うと、その批判の数は想像を絶します。いかに、著者の二人がビジネスの世界で定評のある人であったとしても、その意味を正確に理解してもらうということは、非常に困難なことであったと見られます。
現在、日本でも経営の主体は経済学から心理学に移行している言われていますが、まだまだ、見えないものを重視し、それを経営の意思決定に反映できる企業は少ないはずです。

しかし、時代はきっと変わると思います。
人間の生き方を重視し、効率一辺倒の経営から、一見ムダと思える人の心・魂の存在を重視する経営判断が問われる時代が、必ずやってくると思っています。私は、そのことを信じています。(「自分らしさ」の発見を尊重する企業。理想ですね!)

読み物としては、ちょっと物足りない感のある本書ですが、勇気あるトライアルを試みた著者お二人には、多大なる敬意を表します。
(ただし、本文で日本や日本の経営者をものすごく美化する内容がありますが、これはちょっといただけませんでした。日本の社会と企業に対する正確な考察が、もう少し必要だと思います。)

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コメント

霊的なものと経営を結びつける・・・・そういえば「スピリチャル・マーケティング」という本を読んだことがありました。
人間が「霊と魂、そして身体」の何重にもなっているエネルギー体である・・・この前提に立たないと、こういった書物には入って行きにくいと感じます。
ところで、成功おたくさんは、とにかく会社を辞めるという行動を起こした点だけでも、すごいですよ。
よく決断されましたね。
今の生活があまり楽ではないのは、お察しします。
しかし、やはり、魂の奥底からの声に従われたのだと思いますよ。

投稿: マッチ | 2005年9月19日 (月) 16時50分

マッチさん、コメント有難うございます。

正直なところ、私は今、経済的に非常に苦しい状況にあります。会社をやめたことで、家族に大きな迷惑と負担をかけています。

しかし、以前よりも幸せを感じることが多いのも事実です。
いつも心に希望があること。
自分の時間があること。
子供とゆっくり過ごせること。
などなど。

つらいことの方が多いので、人には奨められませんが、時間をお金に代える生活からは早く抜け出る準備をしたほうが良い、と心から思います。
それが早ければ早いほど、スムーズだと思います。
私の場合は、それに気づくのがちょっと遅かったのだと思います。でも、決断できたことに後悔はしてませんね。
これからもがんばります。

またコメントください。それでは。

投稿: 成功おたく | 2005年9月20日 (火) 05時17分

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