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2005年9月24日 (土)

ダイヤモンドを探せ

4887592760ラッセル・コンウェル著『ダイヤモンドを探せ』

この本はいいですね。成功本の見本のような本です。

チャンスはどこかからやってくるものではありません。あなたの目の前にあって、発見されるのを待っているのです。

という内容の本です。ダイヤモンドを探すため、自分の農場を売り払い、世界中を歩き回るが、発見することができず、見知らぬ土地で身投げをしてしまう男。しかし、後日、その男の農場を買った人が、そこに流れる小川からダイヤモンドを発見する、という話から始まるこの本は、成功を目指す人にとっての至福の書でしょう。

読み終わった直後に、自信とやる気がみなぎってきます。

100年も前に書かれたものらしいのですが、日本ではあまり知られていないようです。帯の文字を紹介します。

聖書に次いで多くの人に幸福をもたらした名著
「お金儲けは善である」牧師にしてテンプル大学学長であった著者が、全米各地でおこなった伝説の講演から生まれ、一世紀にわたって読み継がれてきた、自己啓発の古典的な名著

確かにこの本は名著です。人生の素晴らしさ、成功へのチャンスを気づかせてくれて、「自分にもできる!」というやる気を引き出してくれます。
これこそ、成功哲学の醍醐味であり、存在理由であります。

しかし、気をつけろ!
読んだ直後はいい。いい気分に浸れる。しかし、自分にも可能性がある、と思っても、何もしなければ、自分の境遇は何も変わらない。
著者自身がいみじくも、こう語っています。

みなさん講演が終わったときには盛大な拍手と感謝の言葉をくださいます。しかしここにお集まりのみなさんの中で、実際にお金持ちになるのは十人に一人くらいのものでしょう。それは私のせいではありません。みなさんのせいです。これは無責任で言っているのではありません。実際、私がいくら話しても、みなさんがそのアドバイスを実行しなければ、何にもならないのです。

この本には、ちょっとしたきっかけで目の前のチャンスに気づき、億万長者になった人や、逆に自分が持っているお宝に気づけずに、チャンスを逃した人の話がたくさん出てきます。この部分が非常にわかりやすく、読後の印象に残りやすいのが、ひとつの落とし穴だと思います。

この本には、自分の可能性に目を向けさせてくれて、勇気をくれる言葉が一杯です。
しかし、それ以上に日々の努力を怠るなという、厳しい提言もたくさん書かれているのです。「成功」を目指し、気持ちが熱くなった人に限って、その厳しい部分に気持ちがいかないのが落とし穴なのです。
例えば、

何をするときにも全力を傾け、それをやりとげるまでは気を抜かない。そうすれば、まず間違いなく偉大な人物になれる。

こんなことを忘れてしまうのです。
やる気や自信は、ちょっとしたことで失われます。
信念なき自信は、ちょっとした障害を越えることができません。
大切なことはやっぱり、信念でしょう。「それでも私は、十人にうちの一人になってみせる!」という信念を持てるかどうかだと思います。

偉大さというものは、地位や身分とは関係がありません。少ない元手で大きな行為をなしとげることに、偉大さがあるのです。何の地位も持たない人が、非常に大きな目的を達成すること。そこに、偉大さがあるのです。

簡潔で、シンプルで読みやすい。読後確実に、心地よい気分にさせてくれる。成功法則本の教科書のような本です。しかし、心地よい部分だけを取り出して、何度も読み返しても、おそらく「成功」はやってこないでしょう。このシンプルさから、真理を読み解くための準備を怠らない、そこがポイントだと思います。

確かに「成功のチャンス」は、目の前に転がっているのでしょう。しかし、準備のできていない人には、それは絶対に発見することはできないのです。

このことを肝に銘じて、日々、心を磨く努力と成功への種まきの行動をし続けたいものです。


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