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2005年8月12日 (金)

豊かになれる仕事 貧しいままの仕事

4897795567久保雅文著『豊かになれる仕事 貧しいままの仕事―1時間で気がつく21世紀の賢い生き方』

いやー、あんまり儲からないので、いい儲け話のネタでもないかなと、この本を手にしました。
しかし、私の意に反して、儲け話はまったく載っていませんでした。心構えの本でした。

「サラリーマンを辞めて、豊かに生きましょう」という本です。

この手の本、多いですね。最近の流行ですかね。
この本の著者のことは、まったく知りませんでしたが、どうやら、ネットワーク・ビジネス推進派の人のようですね。

この本の中で著者は、サラリーマンを江戸時代の士農工商でいう、農民だと称しています。つまり、自分の労働力を切り売りし、他人のために奉仕する可愛そうな存在だということです。
資本主義の社会では、資本を投下したものだけが豊かになれて、リスクをまったく冒さない労働者は決して豊かになれないと断言しています。
この手の考え方はもはや一般的になりつつあると思います。金持ち父さんが広めた考え方ですが、あまり本を読まないレベルの人たちにとっては新鮮かもしれませんね。この論理にショックを受ける人たちも、まだまだ多く存在するような気もします。

これからの世の中、リスクを冒す勇気のない人は豊かになれない。だから、まずは、自分で資本を出して自営業者になりましょうと、著者は強力に奨めています。
しかし、なんか最後の結論に違和感があるんですよね...。
さりげなくですが、ネットワーク・ビジネスをもっともうまみのあるビジネスのように紹介しているところに違和感を感じてしまいます。確かに言っていることには納得できるし、論理の飛躍もそんなに無く、自然な主張だと感じます。
しかし、ちょっと違和感のある結論なんですよね...。

思考というものは必ず他人の影響を受けている。すべての人間が他人の考え方に影響を受けて、自分の考え方を決めている。その考え方によって、人生は決まる。
ほとんどの人間は、なりたくない人間の考え方で自分の考え方を決める。それは、なりたくない人間の方が周りにたくさん存在しているからだ。なりたいと思う人間が1人に対して、なりたくないと思う人間が100人いるのだ。
なりたくないと思う人間の考え方を、繰り返し、繰り返し聞かされると、その考え方に洗脳されてしまう。意識的に自分が憧れる人間に寄っていくようにしないと洗脳されるぞ。

ちょっと、アレンジしましたが、こんなような内容の章があります。
なんかちょっと、危機感煽りすぎのような気がしませんか。

まあ、現実を直視して、世の中のシステムをよく理解して、自分らしく生きるために時にはリスクを冒す勇気を持って生きましょう。それが豊かな生き方ですよ、という提言は素晴らしいと思います。
しかし、行き過ぎると何かの勧誘のような感じになりますよね。

私が素直でないだけですかね...。

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コメント

はじめまして。kitamartyと申します。
昨日は私の拙いブログにTBありがとうございました。ブログを少しですが拝見させていただきました。すごい読書家ですね。面白そうな本がたくさんあるので驚きました。今度ゆっくりと拝見させていただきます。
とりあえず御礼まで。

投稿: kitamarty | 2005年8月13日 (土) 00時15分

 こんばんは、成功おたくさん。私は最近、成功哲学やビジネスノウハウなどの「お金儲け」につながる本ではなく、自己催眠やどういうわけかマネジメントの本などを読んでいます。

 自己催眠の本は職場のストレスや心の中の苛立ちや怒りなどの否定的な感情を何とかしたいと思って読んでいます。

 マネジメントの本は自分の将来に不安を感じていたからでしょうね。今の時代がどんな時代なのかを理解すれば自分がどうすべきなのか何か見えてくるのではないか、そう思いP.F.ドラッカーの「断絶の時代」をよみ、今はその続編にあたる「明日を支配するもの」を読んでいます。

 ドラッカーの本に書かれていることは、「なるほど、そうだな。」と思うことと、「それはどうかな?」と思うことがあります。

 なるほどと思うことは、20世紀の社会は企業、学校、政府、病院などの組織がないと成り立たない「組織社会」になったということ。

 それはどうかな、と思うことは、勉強は学校を出て終わりではなく、学び続けることが必要になっており、働きだしてから学校に戻って学習することが必要な社会になってきているということ。

 その中間が、現代(と転換後の社会)でもっとも主要で重要な資源は「知識」であり、資本、土地、資源などの元来経済の決定要因とされてきたものはたんなる制約条件にすぎなくなった、ということ。

 ずいぶんと前置きが長くなってしまいましたが、「独立しないと豊かになれず、幸せな人生は送れませんよ。」という趣旨の本が最近多いようですが、私はその考え方には疑問を持ちます。

 現代の社会では様々な組織とそこに働く人がいないと現代生活が成り立たないのに「独立自営業者」にならないと豊かになれないのなら、現代人のほとんどは貧しい生活を送る人間にならざるを得ないという結論になりますよね。

 もちろん独立自営業者になることが悪いというつもりは全くありませんが。

 独立することが絶対に必要という考えには最近疑問を持ちます。現にビジネスマンとして成功してお金持ちになっている人もいるわけですから。

 ネットワークビジネスについても現状では大いに疑問ですね。私自身、ネットワークビジネスの会員ですが、現在のところ活動は全くしていません。費用対効果で考えた場合、初期段階ではかなり厳しいものがあるように思います。

 チラシでの顧客獲得を実は昨年の前半まで考えていました。自作のチラシまで作成したのですが、費用を考えてやめました。資金的に余裕ができたらまた考えるかもしれませんが。一応、顧客獲得のためのサイトも作ってますが、問い合わせはほとんどないに等しいですね。

 ネットワークビジネスはお金儲けの方法としては難しいと思いますね、私は。情報起業のほうがずっと儲かる可能性は高いと思いますよ。

 ところで、本業で思い通りの結果がでないのならエリヤフ・ゴールドラットの本など読んでみられたらどうでしょう?最強の経営手法と言われるTOC(制約条件の理論)を開発したことで有名なイスラエルの物理学者ですが、彼の「思考プロセス」の理論は面白いと思いました。(小説「ザゴール2」に出てきます。)

 「思考プロセス」の本も早く読んでみたいなぁと思っているのですが、私の場合なかなか本を読む時間が取れません。

 話がそれましたが、「思考プロセス」の理論はあらゆる問題の解決に使える理論だと小説にはありました。実例も出ていたのですが小説ではいまいちわかりにくいかなという感があります。
 具体的な問題解決の方法論として役に立つのではないかと思います。役に立たなかったら・・・ごめんなさい。

 ネットでも「思考プロセス」で検索してみるとTOCと思考プロセスの理論が出てくるはずです。

 読書家の成功おたくさんの事ですから、そんなことはとっくに知っているかもしれませんが、そのときはお許しください。

 では、頑張ってくださいね。


投稿: スマ | 2005年8月13日 (土) 03時09分

kitamartyさん、はじめまして。
コメント有難うございます。

今後もよろしくおねがいします。
kitamartyさんのブログは、すごく味がある感じで素敵ですね。
私もちょくちょくお邪魔させていただきます。

また、是非、いらしてください。
お待ちしています。それでは。

投稿: 成功おたく | 2005年8月13日 (土) 21時46分

スマさん、お久しぶりです。
熱いメッセージを有難うございます。
いろいろとお教えいただき有り難いです。

TOCですね。私も『ザ・ゴール』『ザ・ゴール2』は確かに読みました。
トヨタ生産方式を勉強しているときだったと思います。物事の考え方について、目からウロコが落ちる気持ちになったのを覚えています。じゃあ、何か身についたかと言えば、今は実感がありません。「思考プロセス」については、ナントカ・ツリーとかいう手法をはじめ、多くの手法があるのも確認してますが、ちょっと難しそう、という印象しか記憶にありません。
私も、きばって、そろそろ再チャレンジした方がいいかもしれませんね。頑張って、再読してみます。

あと、ネットワーク・ビジネスについては、むやみに否定するつもりは全くありません。どんなビジネスでもそうだと思いますが、人に役に立つという基本から外れてしまったら、世の中に存在する資格がないというだけです。ただ、商品を売ることよりも、売る人を探し続けるということが、自分に合うかどうかだと思います。そうじゃないネットワーク・ビジネスもあると思いますので、なんともいえませんね。

もっと、いろいろと勉強し、世の役に立つように努力します。
また、いろいろと教えてください。

それでは

投稿: 成功おたく | 2005年8月13日 (土) 21時59分

なんだか難しそうな本ですね。
あたしには読めなさそうです…

とっても強引そうな感じであまりよい感じを
受けないのはあたしだけでしょうか?
この人にとっての豊かさ、というのが
お金だけのように感じてしまいます。

ここまで決め付けてしまうと読む気がなくなってしまう。。。

投稿: yu-ko | 2005年8月17日 (水) 19時06分

yu-koさん、こんばんは。

そんなに悪い本ではないと思います。
私の書き方に誤解があるのかもしれませんが、ネットワーク・ビジネスに関する内容は、本の2ページだけです。
私の先入観もあって、こんな書評になっているかもしれませんので、是非、ご自分で確認をしてみてください。
自己責任で生きていきましょうという提言の本だととらえれば、問題のない本だと思います。

またコメントお待ちしてます。それでは

投稿: 成功おたく | 2005年8月17日 (水) 23時23分

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