この世で一番の贈り物
またまたオグ・マンディーノです。
『この世で一番の奇跡』の続編ですが、『この世で一番の奇跡』を読んでいないとかなり難解ではないでしょうか。この本は、『この世で一番の奇跡』が書かれてから15年後に書かれた本だということですが、著者のオグ自身がものすごく成長しており、その精神性についていくのが私には難しかったというのが本音です。
テーマは「献身」です。人を救うために自分が何をすべきなのか、というテーマです。
もちろん前作もこのことがテーマになっていましたが、前作は人生に絶望し、生きる屍のようになった人たちをどう救うかというような、けっこう個人的なことを問題にしていたような気がします。
それに対し、今回のテーマは非常に大きくなっていることを感じました。
世の中に蔓延する退廃的な考え方や環境をどのように正していくのかと言ったテーマは、今の私には大きすぎて、ちと荷が重いと感じがしてしまったのは情けないところです。
この本はオグの晩年に書かれたものです。オグ自身が成功の極みを経験し、成功の最終形として、利他主義に目覚めた後に書かれたものと思われます。
その思想のスケールの大きさにどっぷりと包まれながら、しばし時を忘れ、自分の20年後、30年後の姿をそこに重ね合わせてみると非常に心地の良いひと時が過ごせると思います。やっぱり、イメージする力って大切ですね。
いろいろと悩んでいることが非常に小さいことだなと思える本です。
オグ・マディーノがかもし出す世界にどっぷり浸かりながら、自分の精神性が高まっていくのを感じていただきたいと思います。
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