大きく考えることの魔術
デイヴィット・J・シュワルツ著『大きく考えることの魔術―自己を生かす心理学』
タイトルだけで買った本です。
読んでいて気づいたのですが、『大金持ちになる人の考え方』を書いたシュワルツ先生の本でした。
しかもこれ相当古い本なんですね。日本で最初の出版は昭和45年というから、30年以上も前の本なんです。そういうことを踏まえてこの本を読んでいると、成功法則本というのは30年間あまり変化していない気がしました。
結局は心を積極的に持って、楽天思考でどんどん行動しろという考え方は、今も全く変わっていないですよね。この単純な教えは、ここ最近の教えではなく何百年、いや何千年も前から変わっていない普遍のものだと感じます。現代は飽食の時代で、求めなくても与えられることに慣れた人間が増えたから、積極思考が成功の切り札として成功本が流行っていると思われがちですが、実は消極思考はキリストさんの昔から人間の弱点だったようです。
と、こんなことを思ってしまったのはこの本が非常に丁寧に書かれている本だからでしょうか。
多くの成功本が消極思考の危機感を煽るだけの中で、シュワルツ先生の本は「こうしたらいいよ」が非常に丁寧に書かれています。しかも30年を経てもまったくその教えの有効性は薄れていません。
・ 「恐怖」の克服の仕方
・ 「行動する習慣」の身につけ方
は非常に有効です。
成功法則本は、古典を読みこなしてこそ、その醍醐味がわかりますよね。(最近は100円でどれだけ良い本を見つけることができるかがライフワークになっているような気がします...)
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