最後の更新―間違いだらけの自己投資
西田光弘著 『間違いだらけの自己投資―「100万円かけて勉強する人」から「成長して1000万円儲ける人」になろう!』
突然ですが、
本日で最後の更新にします。
決断の時は、突然やってきました。
今日紹介する西田光弘さんの本を読みながら、心が震えている自分を発見したとき、
成功本を読みまくっている「成功おたく」という自己像を捨てる決意が固まりました。
「成功」という言葉を辞書で引くと、
1.仕事・計画などがうまくいくこと。目的を達成すること。
2.相当な地位や財産を得ること。
3.功を積むこと。年功。
とおおよそこの三つの意味が載っています。
また、成功には社会的な成功と人間的な成功があるのですが、その中でも、一般に興味のある社会的な成功とは2番目の意味であり、ほとんどの人が最も興味があり、そのためにどうすればいいのか、日夜考えているのだと思います。
このような成功のイメージが、実は成功を難しくしているのです。もし、あなたの本棚が成功本ばかりだとしたら、啓発本ばかりだとしたら、今のまま学び続けてもきっと成功しないのです。
気付かずに、「成功したい」と思って成功本を読むたびに、「成功していない自分」に焦点を当てて、強化し続けているのです。
この文章を読んだときに、心の震えが止まりませんでした。
ここしばらく(けっこう前から)感じていた自分に対する違和感の正体を、はっきりと自覚したのです。
このブログを更新するたびに、いや、更新するために本をチョイスしている自分を意識するたびに、私は「成功おたく」という自画像を、「成功にあこがれ続け、成功していない自分」というセルフイメージを強化し続けていたのです。
「成功おたく」という自画像は、もう私にはふさわしくありません。
だから、このハンドルネームを冠にしたこのブログの更新を続けることができないのです。
西田さんのこの本は、新しい本ではありません。「西田光弘」という人も私にとっては、新しい人物ではありません。4年前に私が独立しようと思ったのも、西田さんの『1人ビジネスであなたも年収1000万円稼げる!』に大きな影響を受けたからです。
しかし、西田さんのこの本の存在は知りませんでした。先週、図書館で見つけました。おそらく本屋で見つけていても、買わなかったでしょう(新しい本ではないので...)。
今まで私は、「成功本を読み続けても、成功しない」ということを説いた本とは沢山出会っていたはずです。しかし、おかまいなしで成功本を読み続けてきました。成功本を生きる糧にしてきました。
それは、「成功おたく」という自己像を保つために必要な行為だったのです。
しかし今回、西田さんのこの本との出会いには大きな意味を感じました。出会うべくして出会った。今こそ、出会うべきタイミングだったのだと感じています。
成功願望には、麻薬中毒のように中毒性があり、多くの人がかかってしまいます。
しかも怖いことに当初、自覚症状がないのです。
セミナーや勉強会に出かける時、教材を買おうとする時、多くの人は潜在的に「刺激=麻薬」が切れた状態にあります。
だから「もっと刺激が欲しい」=刺激が切れ続けることに対する不安・恐れ、そんな根元的恐怖から逃れたいと深層心理が救いを求め、より刺激的な話を求めるという、いつものパターン(無意識)が自分を自動操縦します。
このことを強く自覚しました。
私が成功本に目覚めてから、4年が経ちました。成功本に触発されて、沢山の行動をし、沢山の生活の変化を経験しました。
そして今、あるレベルに到達していることを自覚しています。
しかし、望むレベルには到達していません。
最近強く感じることは、自ら到達することを避けているのではないか?という疑問です。
おそらくそれは、「成功おたく」という自己像を守るために、真の成功を潜在意識レベルで拒んでいる自分がいるということなのでしょう。
もう私は、「成功おたく」ではありません。
自分自身の成功のイメージをはっきりと認識して、その達成のために確実に毎日行動をし始めています。
実践の時に入っているのです。
だから、「成功おたく」ではなくなったのです。
「成功おたく」として、このブログを更新することはもうこれ以上できません。
私は本を読むことも好きですし、書評を書くことも好きです。書評をブログに公開することで、読書から得た教訓を記憶として定着させる効果も実感しています。
だから、また新しいブログを立ち上げて、書評を公開するかもしれません。
また、いわゆる成功本を一切読まないということでもありません。しかし、成功本を読んでも、
「成功おたく」としてのスタンスではなく、「成功者」としてのスタンスで、さらにありたい姿との差を埋めていくために、読書をし、書評にまとめていきます。
3年の月日の中では、コメントをくださったり、定期的に更新を確認してくださったりしていた方が少なからずいらっしゃいました。最近では、偶然でのアクセスも含め毎日100人近くの方々の目に触れるブログになっていることも自覚していました。
ちょっと心残りでは有りますが、より高いところに進むために、このブログを捨てさせていただきます。
ご愛読、誠にありがとうございました。
また、どこかでお目にかかれれば光栄です。
さようなら。
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