2008年3月15日 (土)

最後の更新―間違いだらけの自己投資

02461253西田光弘著 『間違いだらけの自己投資―「100万円かけて勉強する人」から「成長して1000万円儲ける人」になろう!』

突然ですが、

本日で最後の更新にします。

決断の時は、突然やってきました。
今日紹介する西田光弘さんの本を読みながら、心が震えている自分を発見したとき、

成功本を読みまくっている「成功おたく」という自己像を捨てる決意が固まりました。

「成功」という言葉を辞書で引くと、
1.仕事・計画などがうまくいくこと。目的を達成すること。
2.相当な地位や財産を得ること。
3.功を積むこと。年功。
とおおよそこの三つの意味が載っています。
また、成功には社会的な成功と人間的な成功があるのですが、その中でも、一般に興味のある社会的な成功とは2番目の意味であり、ほとんどの人が最も興味があり、そのためにどうすればいいのか、日夜考えているのだと思います。
このような成功のイメージが、実は成功を難しくしているのです。

もし、あなたの本棚が成功本ばかりだとしたら、啓発本ばかりだとしたら、今のまま学び続けてもきっと成功しないのです。
気付かずに、「成功したい」と思って成功本を読むたびに、「成功していない自分」に焦点を当てて、強化し続けているのです。

この文章を読んだときに、心の震えが止まりませんでした。

ここしばらく(けっこう前から)感じていた自分に対する違和感の正体を、はっきりと自覚したのです。

このブログを更新するたびに、いや、更新するために本をチョイスしている自分を意識するたびに、私は「成功おたく」という自画像を、「成功にあこがれ続け、成功していない自分」というセルフイメージを強化し続けていたのです。

「成功おたく」という自画像は、もう私にはふさわしくありません。

だから、このハンドルネームを冠にしたこのブログの更新を続けることができないのです。

西田さんのこの本は、新しい本ではありません。「西田光弘」という人も私にとっては、新しい人物ではありません。4年前に私が独立しようと思ったのも、西田さんの『1人ビジネスであなたも年収1000万円稼げる!』に大きな影響を受けたからです。
しかし、西田さんのこの本の存在は知りませんでした。先週、図書館で見つけました。おそらく本屋で見つけていても、買わなかったでしょう(新しい本ではないので...)。
今まで私は、「成功本を読み続けても、成功しない」ということを説いた本とは沢山出会っていたはずです。しかし、おかまいなしで成功本を読み続けてきました。成功本を生きる糧にしてきました。

それは、「成功おたく」という自己像を保つために必要な行為だったのです。

しかし今回、西田さんのこの本との出会いには大きな意味を感じました。出会うべくして出会った。今こそ、出会うべきタイミングだったのだと感じています。

成功願望には、麻薬中毒のように中毒性があり、多くの人がかかってしまいます。
しかも怖いことに当初、自覚症状がないのです。
セミナーや勉強会に出かける時、教材を買おうとする時、多くの人は潜在的に「刺激=麻薬」が切れた状態にあります。
だから「もっと刺激が欲しい」=刺激が切れ続けることに対する不安・恐れ、そんな根元的恐怖から逃れたいと深層心理が救いを求め、より刺激的な話を求めるという、いつものパターン(無意識)が自分を自動操縦します。

このことを強く自覚しました。

私が成功本に目覚めてから、4年が経ちました。成功本に触発されて、沢山の行動をし、沢山の生活の変化を経験しました。

そして今、あるレベルに到達していることを自覚しています。

しかし、望むレベルには到達していません。
最近強く感じることは、自ら到達することを避けているのではないか?という疑問です。
おそらくそれは、「成功おたく」という自己像を守るために、真の成功を潜在意識レベルで拒んでいる自分がいるということなのでしょう。

もう私は、「成功おたく」ではありません。

自分自身の成功のイメージをはっきりと認識して、その達成のために確実に毎日行動をし始めています。
実践の時に入っているのです。
だから、「成功おたく」ではなくなったのです。

「成功おたく」として、このブログを更新することはもうこれ以上できません。
私は本を読むことも好きですし、書評を書くことも好きです。書評をブログに公開することで、読書から得た教訓を記憶として定着させる効果も実感しています。
だから、また新しいブログを立ち上げて、書評を公開するかもしれません。
また、いわゆる成功本を一切読まないということでもありません。しかし、成功本を読んでも、

「成功おたく」としてのスタンスではなく、「成功者」としてのスタンスで、さらにありたい姿との差を埋めていくために、読書をし、書評にまとめていきます。

3年の月日の中では、コメントをくださったり、定期的に更新を確認してくださったりしていた方が少なからずいらっしゃいました。最近では、偶然でのアクセスも含め毎日100人近くの方々の目に触れるブログになっていることも自覚していました。

ちょっと心残りでは有りますが、より高いところに進むために、このブログを捨てさせていただきます。

ご愛読、誠にありがとうございました。
また、どこかでお目にかかれれば光栄です。

さようなら。


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2008年3月14日 (金)

「稼げる営業」になる!

02804300和田裕美著 『「稼げる営業」になる!―お金と感謝がやってくる3つのステップ』

お金に対する意識のレベルがその人の収入の高さを決めている。

ということが非常にわかりやすく説明されています。私にとっては、ものすごくショッキングな内容でした。

「稼げない」のは、稼げない理由がある!

ということです。そんなことは、あえて言われなくてもわかっているのですが、ここまではっきりと明言されると、納得せざるをえません。

失うことへの恐怖心

これが強すぎるんですよ。

お金を失う恐怖。信頼を失う恐怖。

この恐怖心が強すぎるから、逆にお金を得ることができない、信頼を得ることができないでいるのです。失うことへの恐怖心が強すぎると、他人から奪うことばかりを考えてしまいます。

富は無限であるということを理解できず、奪い合いの競争心から自分を突き動かしてしまっているのです。

この本は、営業に関する本ですが、売るテクニックは書かれていません。しかし、もっと重要なものが書かれています。
この本を読みながら、私の中で今までいろいろと学んできた数々の成功哲学の教訓が、ひとつに収束されていくのを感じました。

やっぱりお金は使うためにあるものなのだ。

とつくづく思います。
何に使うか、という価値観が人間のレベルを決めるということです。
その価値観が確立しているから、お客さんに対しても、自分の商品にお金を使うことを心からすすめることができるのです。
この部分を理解せずに、闇雲に人にモノを売りつけようとするから、奪い合いになってしまい、営業が楽しくない、仕事が楽しくない、人生が楽しくない、におちいるのだと、心から理解できました。

自分には価値がある。

という自己像を確立することが、すべてに優先するということが腹に落ちました。ちょっとすがすがしい気持ちです。

和田裕美さんに感謝です。


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2008年3月13日 (木)

お金も愛も鷲づかみ

02790669佐藤富雄著 『お金も愛も鷲づかみ―セルフイメージ革命』

健康な肉体を保つために、毎朝のウォーキングを心がけています。

確かに早起きして、薄暗い町内をウォーキングするのは、気持ちの良いことです。体が適度に火照ってきて、なんとも幸せな気持ちになります。
しかし、朝布団から這い出るのは、ちょっとした勇気が必要です。そのために、石田淳さんの『すごい「実行力」』を参考にして、週に4回以上早朝のウォーキングを実行できた週には、自分にささやかなご褒美を上げるルールを作りました。
これで随分、意欲は上がり、早起きできる確率が上がってきました。

しかし、これでもまだ充分ではありません。とにかく、早起きしないと気持ちが悪いと思うくらいに継続することが大切だと思っていますが、いろいろな言い訳が浮かび、朝の一時間を布団の中で過ごそうとしてしまいます。

そういうときに、佐藤先生の本が良い刺激をあたえてくれるのです。

良いイメージを描いて、良い口ぐせを習慣にして、健康に投資をする。これだけで成功します。成功する体質ができあがります。

というのが佐藤先生の教えです。どの本を読んでも変わりません。
頭を常に「快」の状態にしていれば、それだけで人からの信頼もお金も引き寄せられてくる。というものです。
その中でいつも私が納得するというか、心の拠り所にしているのが、ウォーキングの効果です。

ウォーキングをはじめておよそ15分後、脳内にβエンドルフィンという快楽ホルモンが分泌され、気分がスゥーッと晴れ上がっていきます。βエンドルフィン効果によりストレスホルモンが撃退され、不安も心配もきれいさっぱり消えてなくなるからです。

歩き出して20分後には、ドパーミンというホルモンが出てきます。すると「あれが欲しい、これも欲しい、あんなこともこんなこともやってみたい」というように、次から次へと小さな夢が芽生えだします。

こんな文章を目にしてしまったら、ウォーキングをしないわけにはいかないのですよ。
この文章に出会いたくて、佐藤先生の本を次から次へと読んでしまうわけですね。

頑張って早起きして、ウォーキングを30分すれば、脳内に快楽ホルモンがドバドバ分泌されて、その効果が一日中持続するんだと思うと、布団の中から飛び出してウォーキングに出かける意欲も湧いてきます。

そんなことを毎日思いながら、ウォーキングを続けていると、体調は毎日すこぶる快調です。情緒も安定しています。仕事はうまくいったりいかなかったりしますが、すべてを受け入れる心の余裕があります。

着実に良くなっている、という実感が持てれば、毎日を生き生きと過ごすことができます。

そうやって、夢を叶えていくのだと思っています。
まあ、そんな能天気な毎日をすごすために、佐藤先生の本は必須です。

今日も、頭を「快」に保つために佐藤先生の教えを実行していきます。

ありがとうございました。


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2008年3月12日 (水)

人生を変える「心のDNA」の育て方(2回目)

02801657石井裕之著 『人生を変える「心のDNA」の育て方』

昨日のウォレス・ワトルズの本を読んで、「今の仕事を全力で行うこと」というメッセージが妙に頭にこびりついていたので、ついこの本を手にしてしまいました。

この本の冒頭に書かれているビリー・ジョエルからのメッセージ

まず、小さなところでGOODになることだ!

これが気になって、本を最後まで読んでしまいました。

大きな舞台を夢みるばかりで、自分はこんな小さなところじゃダメだなんて思っちゃいけない。たとえば、キミが小さなパブのピアノ弾きにすぎなかったとしても、その小さなパブのわずかな数のお客さんたちが大ファンになってくれるように、ピアノ弾きとしての自分の腕を徹底的に磨くんだ。いいかい?まずはその小さなパブでGOODになるんだ!その小さなパブのスーパースターになるんだ!そうすれば、やがてデカイ舞台が用意されたときに、キミはそこでもスーパースターになれるんだよ!

そういうことなんですよね。
大きな夢を描くことは素晴らしいことです。しかし、大きな夢を描くと、夢と現実の間の距離が長すぎて、意欲が継続しなくなるときがあります。今の自分が小さすぎる感じがして、無力感に襲われてしまうんですね。
それが毎日を不幸にしてしまう結果になりかねません。
そこで、このビリー・ジョエルの一言が効いてきます。

石井さんは、この本の中でビリー・ジョエルのこのメッセージを実現するために、毎日の行動を100点にする方法や目標を他人に話さないことなどいろいろとテクニック的なことも教えてくれていますが、最終的には決心をし、覚悟をすることの重要性を説いています。
自分で決めること、決めた責任を取る覚悟をすることが、最終的には人の生き方を変えるのだということです。

毎日の行動を「自分が決めたこと」と覚悟して、集中して実行する。

これが結局、大きな夢を実現するための前提条件であるということですね。

まあ、人生にはいろいろありますが、

今いる場所で、GOODになること!

これを心がけていけば、必ず道は開けますね。


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2008年3月11日 (火)

確実に金持ちになる「引き寄せの法則」

02969866ウォレス・ワトルズ著 川島和正監訳 『確実に金持ちになる「引き寄せの法則」』

「引き寄せの法則」ブームですよね。本屋さんに行くと、やたらと「引き寄せの法則」という字を目にします。
私も『ザ・シークレット』を何度も手にしましたが、購入にまでは至っておりません。
なんとなく、まだ読む気がしない。というのが正直な気持ちです。
そんな中、どこかの書評ブログを見ていて、妙に評判の良いこの本のことを知りました。
文庫という手軽さもあって、気軽に購入して読んでみました。

読み始めて気がつきました。これって、読んだことがある本だ。
原題をチェックすると『The Science Of Getting Rich』。これは、『富を手にする「ただひとつの法則」』ではないですか!
読んだことある!と感じるわけですよ。確か、3回くらい繰りかえし読んだ記憶があります。
まあ、そんなことはどうでもいいですね。とにかく今、この本が私の手元に引き寄せられてきたということは事実なのです。一生懸命読みました。

今回の翻訳は非常に読みやすいです。
『富を手にする「ただひとつの法則」』を読んだときは、かなり理解に苦しみ、繰りかえし読んだ記憶がありますが、この本はすごく読みやすいです。監訳の川島さんが読みやすさを優先してくれたでしょう。すらすら読めてしまいます。
しかし、それだけに記憶に定着しにくいのが難点かもしれません。
この本の内容は、お金持ちになるための「具体的な方法」というふれ込みですが、実際はかなり観念的な内容ですので、読み手の感性が問われる本ではあると思います。

まあ、どんな本でもそうなのですが、読んでいるときの状況や心境により、受け取るメッセージは変わります。この本がまさにそれだと思います。

この本の趣旨は、富は無限であることとすべての豊かさは人間の想像力から端を発していることを理解し、富は自分の思い通りに創造できることを信じて、行動をしつづけよ。というものです。

そのために何をするのか?ということは、当たり前ですが、人それぞれに違います。

また、同じ人であっても、メッセージを受け取るタイミングによっても変わります。
だから、何度も繰り返し読みなさい。ということなのでしょう。

具体的に何をすればいいのかは、本書を振り返ってみるとよくわかります。たとえば、感謝して、競争をやめて、創造的な思考をして、明確なイメージを持って、自分を信じるようにすれば、お金持ちになれることがわかります。

と監訳者の川島さんがあとがきに書かれていますが、この文章だけでは何をすればいいのかはまったくわかりません。自分が置かれている状況の中で、自分で考えるしかないのですね。
これが真理だと思います。

ということで、私が今回受け取ったメッセージは、川島さんのあとがきにもあった、このことです。

今の仕事を全力で行なって、決意を持ちつづけて、できることは毎日その日のうちにするようにして、完全を目指して、対価以上の仕事をして、前向きな姿勢を伝えるようにすれば、お金持ちになれることがわかります。

そうですね。今の仕事を全力で行うことですね。
今の私にはそれが最も必要だと、受け止めました。

ありがとうございました。


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2008年3月10日 (月)

魔法があるなら

The_greatest_store_in_the_world__2アレックス・シアラー著 『魔法があるなら』

また、図書館に行ってきました。
今度は、外国文学ではなく児童小説のコーナーでこの本を見つけました。
娘がすらすら読める漫画のような本ばかりをチョイスするので、「たまには読み応えのある、しっかりとした本を読みなさい」なんて言いながら、娘が読めそうな長編小説を探していたら、前々から自分が読みたいと思っていたこの本を見つけてしまいました。
「なぁんだ、この本は児童小説の範疇に分類される本なのかぁ」と思いながら、娘の本のチョイスはやめて、自分のためにこの本を借りてしまいました。

確かに、子ども向けの小説かもしれません。面白いです。心温まるコメディ映画を観るような気持ちで、ドキドキしながら童心に戻って、読ませていただきました。

夢を追いかけて戻ってこない父親に見捨てられた幼い二人の姉妹を抱えた母親が、追い詰められた末に、苦肉の策に選んだ今度の住まいはなんと、世界で一番素敵なデパート「スコットレーズ」
ものすごく豪華で、歩いても歩いても終わりがないほど巨大なお店。スコットレーズには、お菓子も飲み物も、ダイヤモンドも玩具も何だって揃っている。
でも、ここに住んでいいとは誰も言っていない。勝手に住みついてしまってはいけない場所。
能天気なママとまだまだ幼い妹は、快適そうに暮らしているけれど、心配性の私、リビーには、どんなに素晴らしい環境でも生きた心地がしない時間が過ぎていく。
そんな暮らしがいつまでも続くわけがない!
日々、はらはらすることを乗り越えながら、なんとか暮らしを続けたものの、ある晩ついに、大きな事件に巻き込まれ...

と、こういう内容です。
しっかりものの娘、リビーが語るこの冒険に満ちた物語は、子どもの気持ちを世界一理解している作家アレックス・シアラーが作り出す、なんとも痛快なお話です。
大人が創り出した不自然な社会のルールを、純粋な子ども心で風刺するその手法はあいかわらず顕在です。笑い話のなかに、ちくりと心の痛みを感じるのがちょっと心地よかったりします。

この本のテーマは、「夢」ですね。

生活に必要なモノがすべて揃っているデパートに住んでしまうということ自体、ワクワクとする夢のようなことですが、リビーはいつか必ずお父さんがたくさんのお金を持って帰ってきてくれるという夢を見続けて、毎日を懸命に生きています。いつかお金持ちになって、家族みんなで平和に暮らせる家を手に入れるという夢が、いまのどんなに惨めな境遇をも乗り越えさせてくれます。

しかし、最後に気づくんですね。「夢」が叶ったときに幸せになれるのではなく、叶えようと努力している今こそが、幸せなときであるということに。

あたしね、ママ、スコットレーズの紅茶・コーヒー売り場にある紅茶を全部手に入れるより、この経験ができてよかったと思ってる。ほんとうに、そう思ってる。だって、冒険は何よりすてきだもの。宝石や宝飾品以上のものだもの。くよくよ思い悩んでなんかいられないっていうくらい、すばらしいことだわ。冒険に勝るものはないし、家族よりすてきなものもない。お金なんかなくたって、そんなの平気よ、ママ。だって、あたしたちにはママがいるもの。ママがいっしょにいてくれるかぎり、あたしたちはずっと冒険していける。

このリビーの言葉が泣けます。心に染み渡りますね。

人生にとって、本当に大切なものはなんなのか?というのを考えさせてくれます。

富の限りを尽くした世界一豪華なデパートに住んでいながら、何一つとして自分のものはない。でも、デパートでは手に入れることのできない、もっとも人生で大切ですてきなものをリビーたちはすでにもっていたのです。
そんなことを気づかせてくれる心温まるお話でした。

さすがアレックス・シアラー、お話が面白いだけでは終わりませんね。


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2008年3月 9日 (日)

「そうじ力」で自分磨き

02725725舛田光洋著 『「そうじ力」で自分磨き―仕事で輝く人生が変わる 』

あなたの仕事に対する思いが、仕事環境に反映されている。

確かにその通りだと思います。
仕事が順調に進まないときには、机の上は乱れています。書類が整理されずに散乱しています。それは、心の中の状態を象徴しています。
そんなときは一生懸命に仕事をしても、思ったほどの成果がでません。
思い切って整理整頓をすることですね。

掃除をすると、成功できる。

という舛田さんの論理は一見突拍子なく感じます。しかし、実践するとよくわかります。
掃除をすると、整理整頓が必然的になされます。そうすると、当たり前に仕事の効率が上がります。動線や探し物の時間が短縮されますから、仕事がスムーズにこなせるようになるということですね。
そして何より、清掃され、整理整頓された場所にいることは気分が良いです。まれに、雑然とした雰囲気の方が落ち着く!という人もいますが、そういうひねくれ者は置いといて、普通の感覚であれば、整然とした雰囲気は人の気持ちを落ち着かせます。
要するに集中する環境が生まれるということです。
掃除をするとしないでは、仕事をする環境が全然違い、結果が大きく変わるということは誰でも納得することです。

しかし、舛田さんの言う「そうじ力」の効果は、その掃除の結果だけではありません。

むしろ、掃除をするという行為そのものが人の脳や気分に与える影響の方を重視しています。

掃除をするときに呼吸をコントロールすることで、瞑想に近い状態が生まれ、気分が落ち着きます。掃除をすることにより、「きれいになる」という結果が得られるだけに、よい気分が増進されます。
また、トイレ掃除など人が嫌がることを集中してやると、その人が持っている余計なプライドがそぎ落とされます。トイレ掃除や掃除機がけなどを集中して実践するとわかりますが、つまらないプライドがなくなり、素直な自然な心持ちになります。さりげないことに感謝をすることができる状態になります。これこそまさに、

周囲に対してプラスの影響を与えやすい状態になるということです。

これは、ウォーキングをしたあとの心が浮き立った状態に似ているかもしれません。
「良いことをした!」というあのなんとも言えないすがすがしい感覚です。

その良い気分を創り出して、生産性の上がりやすい整理整頓された環境で仕事をすれば、良い結果が出るのは必然

ということでしょう。

こういう風に説明されたら、一日5分間のちょっとした掃除を心がけずにはいられませんね。
さあ!机の上にうず高く積まれた本の山でも一発、片付けましょうか!


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2008年3月 8日 (土)

信じるものは救われない

02714867内藤誼人著 『信じるものは救われない』

現実的です。
心理学という観点からの人間の洞察ですが、内藤さんの本は、石井さんの「癒し系」の心理学と比べて、超現実的なのです。

やみくもに自分を信じ、他人を信じたい、と思っている人にはかなり厳しい内容ですね。
最近、世の中には「楽して生きる」「楽して儲かる」みたいな人の弱みに付け込むような情報があふれているせいで、妄想に近い期待を抱きすぎちゃって、いつも欲求不満というのが常態化している人が多いので、こういう本は一種の戒めとして必要なのだろうと思います。
ちょっと夢のない本だとは思いますが、幻想に取り付かれてしまって現実を変えられない時には、内藤さんの論理に耳を傾けて頭を冷やすことも必要でしょう。

内藤さんはこの本でしきりに人間性悪説を語っています。
内藤さんの人間性悪説ですが、「人間は放っておくと、悪いことをするものだ」ということではなく、「人間は本来、自分のことを最優先に考えるのが普通だ」というものです。だから、「やみくもに他人の好意を期待してはいけない」という結論なのです。
お金が欲しいと祈りつづければ、目の前に必要なだけのお金が現れるみたいな幻想を抱いても意味はない。

幻想を信じつづけていても、救われませんよ

ということです。

自力で道を切り開いていかないと、人生というものは思うようにならない。他人の顔色をうかがって、びくびくすることをやめられない。本を読めば、その著者の言うことをそのまま信じ込んでしまうようになる。これは危険である。したがって、まずは本書を読みながら、「この内藤ってヤツは、バカなこと、言ってらぁ」と距離をとって、けなすところから訓練してみるとよい。読者のみなさんの叩き台になら、私は喜んでなってよい。

と内藤さんも言っていますが、他人に期待するなら期待するなりの自分の行動がなければならないということですよ。それは、実は「癒し系」の石井裕之さんも同じことを言っているんですよね。

石井さんは世の中にたくさんいる親切な人たちに焦点をあてているのに対し、内藤さんは不親切で不誠実な人たちの存在を決して忘れずに、他人に過度の期待をしないように戒めているわけです。

夢を描くにはいいことだと思います。
しかし、自分の都合のよい夢ばかりを描き、現実を無視して、過度の期待をし、奇跡を待ちつづけ、挙句の果てに「いつまでたっても夢が実現しない」と欲求不満に陥るのは、本末転倒ですね。

内藤さんが言うように、現実を直視して、時には他人を上手に動かすみたいなテクニックを身につけるしたたかさも必要だとは思いますね。(でも行き過ぎて、本物の悪人になってしまうのも、それはそれで問題だと思いますが、そんな人はこんな本は読みませんね...。)


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2008年3月 7日 (金)

7日間でキラキラになる

02933151石井裕之著 『キミが輝けば、仕事も恋もうまくいく! 7日間でキラキラになる★

石井さんの本って、やさしいです。

文章が平易で読みやすいということもありますが、書かれている内容に優しさを感じます。荒立っていた心がやすまるというか、静けさを取り戻す感じです。「癒される」という言葉がぴったりの内容ですね。

この本は女性向けの本だと思いますが、この本に書かれているようなことを心がける女性が増えたら、世の男性諸氏にも多くの恩恵があることだと心から思いますね。
と、こういうことを書くと、「別に男性を幸せにするために女性が存在しているのではない!」と反発をする人もいるかもしれませんが、もしそういう反発心があるとしたら、この本を読んで、ちょっとこころを静めて欲しいなぁと思います。

例えば、こんな人がいたらどうでしょう。

自分を飾るちょっとしたアクセサリーを常に身につけ、それを毎日交換し、新鮮さを保っている。そのことに気づき、褒めてくれた人に対して、いつも「ありがとう」とくったくのない笑顔を返している。自らも他人のちょっとした行動や変化に対して気を配っており、相手の喜ぶ内容の褒め言葉をかけている。日常のあらゆるところで、自分の素直な気持ちを豊かな感情で表現し、あらゆることに感謝の気持ちを表す態度と行動をしている。そして、柔軟な考え方で、つねに自分に与えられた仕事に全力を尽くしている。

まあ、言葉にしてしまえば理想的に聞こえるかもしれませんが、世の中にこういう方って意外にたくさん存在します。特に最近は女性に多いのですが、遠めに見てもわかるほど輝いている人。その表情で、内面の美しさを表現している人。そんな人って存在してますよね。

そんな輝いている人たちというのは、今まで生きてきた時間の中で、自然と自分が輝く方法を見つけているのだと思います。
そして、周囲に確実にプラスの影響を与えつづけて、自分にも幸運を引き寄せているのです。

自分は今まで、そんな努力をしてこなかったなぁ。と嘆き、毎日イライラ、ツンツンと過ごすのであれば、石井さんの提案するちょっとした課題を毎日こなし、考え方の習慣、行動の習慣をちょっとだけ変えてみるのも、良い方法だと思います。

自分もいつも輝いた存在でありたいと願っています。それ以上に、自分の周囲に輝いた存在が増えることを願ってやみません。

だって、輝いている人と一緒にいると、それだけで幸せな気分になれるじゃないですか。だからこそ、自分の普段のあり方を常にチェックすることですよね。

毎日のちょっとした心がけで幸せは引き寄せられのですから、勇気を出して小さな一歩を踏み出すのも悪くないですね。


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2008年3月 6日 (木)

なぜ、あの占い師はセールスが上手いのか?

02786227森下浩道著 石井裕之監修 『なぜ、あの占い師はセールスが上手いのか?―誰でも何でも売れる究極のセールス・テクニック「コールドリーディング・セールス」』

コールドリーディングは、もともと、ニセ占い師やエセ霊能者たちの使う「だましの話術」です。アングラで培われたノウハウだからこそ、非常にパワフルな効果があります。本書で紹介したテクニックのうち、たった一つでも徹底的にマスターすれば、即座に売上をアップさせることができるはずです。

監修の石井さんのこの言葉が力強いですね。
確かにこの本は『なぜ、占い師は信用されるのか?』で石井さんが紹介したコールド・リーディングを営業の現場で実践するための本であり、今日から使えるテクニックが満載の本です。非常に親切なノウハウ集だと思います。

営業の現場では、見込み客にいかに信用されるかが勝負です。商品に興味をもってもらい、信用してもらう以前に、それを売っている人間に好意を抱いてもらえなければ、商品を買ってもらうことはできません。
今や営業マンやお店の従業員が嫌いでも、そこから商品を買い続けねばならないという時代ではありません。どんなに商品が良くても、営業マンを頼りないと感じたり、お店の従業員が感じ悪いと思ったら、お客様はさっさと他社に行ってしまいます。そんな時代です。

だから、お客様に信用されることが、営業マンにとって最優先課題なのです。

そのために、一瞬で信用を得るためのテクニックを求めたくなるのですね。
この本は、そのための強力な武器になります。

しかし、石井さんの言葉はさらに続きます。

しかし、テクニック以前に大切なことがあります。(中略)
意識の世界では、「どれだけ正確に効率よく仕事をするか」がすべてです。
しかし、潜在意識の世界では、「どれだけ心をこめたか」がすべてなのです。

そう、自分の効率のために人を都合よく操作しようとしても、うまくいかないし、一瞬うまくいっても長続きしないものです。

人に信用されるためには、信用に値する自分でなければならい。

というのがやはり基本なのでしょう。
「信用に値する人間」の定義は、人それぞれだと思います。それを確立するのが人生の意義だったりするのではないかと最近思ったりします。

話し方のテクニックもあるだろう。話の展開の仕方もあるだろう。
自分の意思を他人に伝え、自分の思うとおりに物事を運ぶことは大切なことだ。
そのために人を操作したくなるのも現実だ。
しかし、操作を意識して、人を操作することはできない。

『なぜ、占い師は信用されるのか?』の書評で以前私が書いた文章ですが、これが本質のような気がします(自画自賛...)。


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«とことんやれば、必ずできる